『かがみのなか 怪談えほん』恩田陸・樋口佳絵/東雅夫編(岩崎書店)★★★★☆

 怪談絵本シリーズ第二期の第一回配本。

 怪異が始まる前から絵がすでに怖いです。わたしは絵本ファンではなく怪談ファンなので、つい文章や小説家の名前の方から入ってしまいますが、これはこれで、全ページ怖い絵本(絵で怖い絵本)なのだから、絵本としてまっとうな怖さの作品だと思います。

 飽くまで「怖さ」に絞れば、これまでのなかでは『いるのいないの』>『かがみのなか』>『悪い本』がベスト3でした。

 いえでもまちでも、見ない日はないかがみ。そのかがみと少女をめぐるふしぎなお話。かがみを見るたびにこわさがよみがえる。恩田陸と樋口佳絵が描く、身近にひそむ恐怖の世界。

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