『スナーク狩り』ルイス・キャロル/トーベ・ヤンソン絵/穂村弘訳(集英社)
トーベ・ヤンソン生誕100周年を機に邦訳刊行されたと思しき一冊です。
ヤンソン自体は好きなのですが、スナーク狩りの挿絵としては物足りなかったです。訳文も物足りないといえば物足りないのですが、キャロルファン向けではなくヤンソンファン向けの書物であろうことを考えれば、マニアックな訳文にしても仕方ないですし、このくらいがちょうどよいのかも。
言わずもがなの「反歌」は文字通りの蛇足でしかありません。
ところで、ブージャムに会って消えてしまうのはベイカーだけで、ほかの者なら無害、ということなのでしょうか? 何かそんなふうに読めましたが。
[amazon で見る]