『ミステリマガジン』2017年7月号No.723【このミステリ・コミックが大好き!】

「出張コマーシャルまんが」森田崇
 アルセーヌ・ルパン自身が語る、ハヤカワ文庫版ルパン・シリーズの魅力。

「ミステリ・コミック『金田一少年の事件簿』〜現代まで」北原尚彦×日下三蔵
 当然ながらホームズものの話が多くなっています。そのなかでは『クリスティ・ハイテンション』が「ものすごく調べて描かれていて」とあって気になります。ほかには特殊能力もの『ACMA:GAME』、施設からの脱獄もの『約束のネバーランド』、ドラキュラと狼男のコンビによる『棺探偵D&W』、倒叙もの『警部銭形』、我孫子武丸原作『監禁探偵』、日本人による『SHERLOCK』コミック版。読んだことのある漫画は『それ町』『ACCA』『白暮のクロニクル』『名探偵マーニー』『DEATH NOTE』『ジョジョ』『暗殺教室』『切り裂きウォルター』『アバンチュリエ』『江戸川乱歩異人館』『黒博物館』『ぼくらの』。

「COMIC GUIDE」
 50作品が紹介されています。『DEATH NOTE』『GUNSLINGER GIRL』『アンダーカレント』『そこをなんとか』『りんたとさじ』『惡の華』『進撃の巨人』『弾丸ティアドロップ』『ヴォイニッチホテル』『シャーロッキアン!』『外天楼』『名探偵マーニー』『僕だけがいない街』『双亡亭壊すべし』などが紹介されていました。

「書評など」
 今月の書評で気になったのは、家原英生『(仮)ヴィラ・アーク設計趣旨 VILlA ARC(tentive)』1冊。建築家が書いた館もの。

「迷宮解体新書(99) はやみねかおる」村上貴史

「ミステリ・ヴォイスUK(101)ウィンチェスターの浮き沈み」松下祥子

「テレビの修理お願いします」ブルーノ・フィッシャー/田口俊樹訳(Service Call,Bruno Fischer,1961)
 ――向かいの家にまた修理屋のトラックが停まっている。妻のマーガレットに言わせると、尻軽女のハミルトン夫人が夫の留守中に修理屋といちゃついているのだという。ところが今日にかぎってハミルトン氏が帰ってきた。そして一時間後……ハミルトン家にパトカーがやって来た。

 「おやじの細腕新訳まくり」の第4回。
 

  


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