『巨娘』4、『Nemuki+』2017年7月号、『good!アフタヌーン』2017年7月号

巨娘』(4)木村紺講談社 good!アフタヌーンKC)
 2016年11月号(ウコ白清・日ヨ子との焼鳥対決)〜2017年5月号(不味いラーメン店クレーム対応)までが収録されています。焼鳥対決の第2回目終盤に3ページの追加あり(ほかにもあるかな?)。ジョーさんのひヨこへの評価とひヨこの二人の関係性が補足されていました。前巻では疲労で倒れたジョーさん。第4巻でも、久々登場のソボディーの攻撃を「悪くない/トオルなら倒せていたろう」と評したり、猪と一騎打ちして「さしものアタシも肝を冷やしたぞ」と正直に口にしたり、強いとはいえ完璧ではないところを見せています。
 

『Nemuki+ ネムキ・プラス』2017年7月号(朝日新聞出版)

「ことなかれ」7「激突」オガツカヅオ/星野茂樹
 連続飛び降り事件の続きです。前回の衝撃的なラスト――からの、さじはすっかり霊感体質になってしまいましたね。それにしても、事件自体は霊の仕業ではなく、自殺に見せかけた生身の人間による連続殺人だった、ということでしょうか? 同じマンション内で連続してそれはさすがに無理があるのでは……。前回あたりからりん太もさじも顔が変わって来てます。
 

good!アフタヌーン』2017年7月号(講談社

『十二人の死にたい子どもたち』(第1回)冲方丁×熊倉隆敏
 冲方丁の原作を、『もっけ』の熊倉隆敏が漫画化。新連載第1回目です。自殺志願者の十子ども十二人が空家となった病院に集まったが、そこにはすでに十三人目の男が死んでいた……。
 タイトルからわかるように『十二人の怒れる男』のオマージュでもあります。陪審制と同じように、予定通り自殺するもしないも十二人の全員一致が必要になります。すぐに死ぬか、死ぬ前に謎の男のことを調べるか――。多数決と話し合いが進められ……。

『ドレッドノット』(第1回)緋鍵龍彦
 就活に疲れたた詩織は、偶然会った男からバイトを紹介された。タクシー内で眠り込んでしまった詩織が目覚めると男の姿はなく、手首には機械、部屋には監視カメラ、そして鎖を引きずる音が……。
 この第1話だけなら意外性のあるホラー風味の作品になっていましたが、連載になってこれからどう展開してゆくのでしょうか。

「いそあそび」佐藤宏海
 第1回四季賞新人戦作品。磯で魚を獲る少女……。中学2年の浦島六郎は、磯で倒れている少女を見つけた。少女は元社長令嬢の村上セト。コンビニもない田舎で、人に借りを作るのを嫌って、倒れていたのだ。六郎は簡単に採れるニナ貝のことをセトに教える。

「美妙」松本勇祐
 ショート&ギャグオーディション2回目作品。いや、この企画、だめなんじゃあ。。。

マルジュ」伊藤一角
 四季賞出身者による読み切り。警視庁捜査一課の「マル呪」に高卒で採用された小町。幽霊が見える体質を買われ、呪いによる目に見えないトラブルを解決する部署に配属された。上司である斑田は人間だというが舌が伸びるなど普通ではない。少女が連続して文字通り「消えてしまう」事件が起こっていた。

    


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