タンビーな伝奇ラノベです。著者はミステリ出身ですがミステリ要素は濃くありません。オーヴィッドと呼ばれる人外の存在が蠢いているらしい近未来の日本で起こる、連続猟奇変死事件と、百合とエログロ。特に後半はミステリ度は薄く、一部の読者に媚びているような百合エログロ描写だけが続いてうんざりさせられました。
初夏。街では連続変死事件が起きていた。まるで狼に喰い千切られたような遺体。流通する麻薬。恍惚の表情で死んでいく少女たち。自らも死を求める高校生・此花ねむりは鈴原楓との出会いをきっかけに事件を調べ始める。だが、そこには3年前の殺人事件に繋がる驚愕の真実が隠されていた――。性《エロス》と死《タナトス》、その果てに垣間見える少女の戦い。逸脱者たちが繰り広げる戦慄の新伝奇譚。(カバーあらすじより)
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