『シンギュラリティは雲をつかむ』園田俊樹(講談社アフタヌーンKC)kindle版
最終巻。発売は電子版のみ、という点と、終盤がバタバタとしていたことを併せると、打ち切りなのでしょうか。あとがき等もなし。何がよくなかったんでしょう。少年がロボに乗って戦うというストーリーは王道少年漫画っぽいのに、動機が「人から認められたい」。登場人物が揃いも揃ってイカれた人しかいないのに、みんな魅力的でした。
最終巻ではそんな登場人物たちがさらに大暴走します。人から認められたいことも、復讐することも、信念を貫くことも、とても人間らしいことなのに度を越すと非人間的でさえありました。天才にしか操縦できないシンギュラリティに対抗するため、非人道的手段に手を染める凡人の意地のようなものも、やはりどこまでも人間くさくてなお人間離れしていました。
『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』(2)泰三子(講談社モーニングKC)
表紙の三人目の人物は裏表紙によれば「まきたか」さんでした。髪型と目がぜんぜん違うのでわかりませんでした。レギュラー陣が固まってきたのでキャラクターもだんだん確立されてきました。雑誌袖の人物紹介にあった通り、山田は基本ぽんこつです。第1巻ではエースっぷりを見せつけたあとちょい役だった源部長が、どんどん駄目クズっぷりをさらけ出して来ました。
『ビューティフル・エブリデイ』(1)志村貴子(詳伝社 FEEL COMICS)
再婚夫の連れ子兄が、再婚妻の連れ子妹に恋をした。それだけならまあ少女漫画あたりにありがちな設定ぽいのですが、とにかく兄がきもい。
四季大賞出身の『ヘカトンケイル』はweb連載なんですね。
「天国大魔境」7「トマト天国」石黒正数
最後にさらっと衝撃の事実が。板垣巴留・幸村誠らのイラスト&コメント掲載。
「猫が西向きゃ」3「the tail is looking for something」漆原友紀
「フラジャイル」50「世界初の症例」草水敏/恵三朗
一時期やすっぽいヒューマンドラマばっかりでうんざりしていましたが、宮崎独り立ち篇になってから当初の面白さが戻って来ました。
「第42回講談社漫画賞 選評&受賞のことば」
「概念ドロボウ」1「タンテイトデカ」2「ドロボウノイエ」田中一行
新連載。行方不明者が突然首つり状態で現れる事件が発生。概念を盗む泥棒の仕業のようだ。新米刑事の有馬ハルは、私立探偵・如月ウロに協力を依頼した。。『エンバイメイズ』でのダーツの心理戦はむりやり感があっていまいち入り込めませんでしたが、これは探偵という枠があるのでわかりやすい。
「ダレカノセカイ」9「セカイノハテ」三都慎司
亀井警視が決死で作ったチャンスの末に、それが望んだ結果だったのか望まぬ結果だったのかわかりませんが、また新たな人物が登場です。どの陣営がどのような目的で動いて何が正しいのかは、まだはっきりとわかりません。
「バギーウィップ」15「佐倉」大野すぐる