「美しいカラダ」アフタ2018年12月、「インハンド」イブニング、『ハコヅメ』4

アフタヌーン』2018年12月号(講談社

 『青野くん〜』の推薦文をなぜか綾辻行人が……。

『猫が西向きゃ』05「The tail is in a mirror」漆原友紀
 鏡の中に写った世界の鏡に写った世界の鏡に……消えてしまった少女を探しに、ヒロタたちは鏡の中に入ります。
 

ヴィンランド・サガ』155「バルト海戦役31」幸村誠
 いつまでも続く戦役と、ガルムにつきまとわれるトルフィン。ついに覚悟を決め……。
 

『フラジャイル』54「10割の診断」草水敏・恵三朗
 私情に駆られて壮望会を潰そうとする万城目と、対する岸。症例を探してバックナンバーの山に取り組む宮崎たち。腎移植篇、完結。
 

『スキップとローファー』03「うろうろの部活動」高松美咲
 代表挨拶をした美津未は部活の勧誘にも引っ張りだこ。変人っぽい演劇部の先輩は、志摩と知り合いのようだが……。ヘアピンの子はふつうにいい子だったようです、よかった。
 

 四季賞出身「無常の霧音」の作者による『ヤオチノ乱』第1巻が11月14日に発売予定。

「美しいカラダ」波多野マリヲ
 ――風景画ばかりを描く緋野一澄は、教室で着替えているクラスメイト北見浩章の傷だらけの体を見て、咄嗟にモデルをお願いする。いつしか一澄は、父親に虐待されている北見の傷だらけの体を描くことに夢中になっていた。

 四季賞2018秋のコンテスト四季大賞受賞作。以前四季賞と四季大賞を受賞した岩見樹代子氏とテーマや作風が似ていますが、それだけに岩見氏の方が絵が上手かった、とどうしても比べてしまいました。
 

『ダレカノセカイ』最終話「ツヅクセカイ」三都慎司
 ――加茂野の目を覚まさせ「元の世界に帰してあげたい」と言うアーニャに、サカキは告げる。「それは無理だよ」。

 「最初で最後の連載にしようと思っていました。だからせめて最後に、いつか必ず夢を諦めるであろう青少年たちのための漫画を描きたかった」という著者のことばが胸に響きます。
 

『イブニング』2018年22号

『インハンド』01「ペルセポネの痘1」朱戸アオ
 地球上から根絶されたはずの天然痘の症状を見せる患者が何人も現れ……。『アフタヌーン』から『イブニング』に連載の場を移して紐倉博士の新作がスタート。
 

『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』(4)泰三子(講談社モーニングKC)
 新キャラ・カナち登場。生活安全課。クセの強さは藤部長以上かも。第4巻になって三バカに馴染みが出てきただけに、副署長の「もみ消したい」というひとことに並々ならぬ重みと実感を感じます。
 

    


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