『リボーンの棋士』(2)鍋倉夫(小学館ビッグスピリッツコミックス)
強くなるため、プロ棋士の研究会に参加する安住と土屋。森さんの一言から、安住は新しい戦法を模索します。常に前向きだから読んでいて気持ちがいい。登場人物も増えて、それぞれの立場で真剣に将棋に向き合っている姿には、森さんならずともかっこいいと感じざるを得ません。
『good!アフタヌーン』2019年2月号(講談社)
『亜人』65「対決の時」桜井画門
佐藤制圧作戦の詳細が明らかになりました。今はまだばれてはいないはず。けれど「ん――? あ――…」という佐藤の反応も気になります。フォージビルのときのように、永井の考えなど読んでいるようにも思えます。
「こっちむいて!ポニーテール」真木しう
――ボタンに髪が絡まったから糸を切ろうとしたら髪を切ってしまった。あの日から小津さんはポニーテールをやめてしまった。ポニーテールと小津さんが大好きな木場は何度も謝るが許してもらえない。あるときポニーテール部(通称ポニテ部)なる怪しい部活を見つけ、藁にもすがる思いで相談するが……。
2018四季賞秋のコンテスト準入選作。変態をさわやかに描けるのは才能だと思いますが、肝心のギャグが面白くないのは痛い。
「グチョクなり、真波」重熊達夫
――愚直すぎる真波は、痴漢していた社長の息子を捕まえたせいで社長に逆恨みされ会社を辞めさせられた。厄介な性格を改めるため山伏の格好で山に入った真波は遭難してしまう。害獣駆除の最中にケガをしていた山口という女性と出会う。
「俳優 吾郷慎太郎」で四季賞2015冬準入選した著者の読み切り。相変わらず暑(苦し)いギャグは健在でした。なんかもう勢いで笑ってしまいます。
『onBLUE』vol.38(祥伝社)
志村貴子の対談が掲載されています。特集の夏野寛子が志村貴子のファンだったことから対談が実現したようです。「読者さんは白さに意味を見出してくださって」「志村先生の描く間はきれいだなと思って」。びっくりです。あの空白や間が意図していたものではなかったとは。だけどむしろ、意図せずあれを生み出せるというのはやはり天才なのでしょう。
[amazon で見る]