『おとなになっても』(1)志村貴子(講談社KC Kiss)
志村貴子の新作。とつぜん女同士の恋愛に目覚めてしまって旦那も巻き込んで相手にも旦那にも迷惑をかける天然で肉食な人妻・綾乃と、意外と純粋な朱里の物語。
『レディ&オールドマン』(8)オノ・ナツメ(集英社ヤングジャンプコミックス)
完結。なんだかあんまり盛り上がらずに終わっちゃいました。ナットのくだりも、おしゃれな「その後」の描き方というよりは取って付けに感じられてしまいましたし。
「獅子狩り」稲見独楽(『アフタヌーン』2004年10月号)
――前王の死にともない新たなファラオとなったのは、まだ若くなよなよとした妾腹の青年だった。一行は王となるための儀式「獅子狩り」に出向くが、傍若無人な新王の振る舞いに、狩人たちは嫌気が差していた。
2004年四季賞夏のコンテスト四季大賞受賞作。『弾丸ティアドロップ』の著者のデビュー作です。古代エジプトが舞台ということで『弾丸―』とはまったく異なりますが、どこか悟ったような少年が巨大なものに立ち向かう、という見方をすれば、通ずる部分もあります。通過儀礼は何も王のためだけとは限らないのです。
『アルマ』(1)三都慎司(集英社『ヤングジャンプ』44号)
『ヤングジャンプGOLD』掲載の読み切りが設定も新たに連載化されていました。何らかの理由で人口が減り、ギジンという機械が存在している世界。ラムダという猫型(?)ロボットが新たに加わっています。
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