『巨女アンソロジー スーパーウルトラメガギガガール』

 タイトル通り巨女がテーマの同人アンソロジーおおひなたごう田中雄一、泉仁優一が参加しています。

「デカゲーム」おおひなたごう
 『イカゲーム』のパロディ。三人のなかでは一番「巨女」というテーマに沿った作品でした。傷だらけの登場人物に「※傷の位置や数は毎回変わります」というコメントをつけておいて、数ページ先でわざと渦巻型の傷にしてあったりするのにめちゃくちゃ笑いました。

「養育者たちの星」田中雄一
 著者の趣味全開の作品でした。月に追いやられた人類が支配階級である超ヒトの子どもを育てています。巨女がテーマだというのに、描かれているのは巨獣(雌)です。それなのにほろりとさせてしまうところが著者の持ち味だと思います。

ボイジャー3号」泉仁優一
 隕石の直撃を受けて下半身不随になっていた奥さんが、ある日突然巨大化して歩けるようになっていました。巨きくなったからといって宇宙にまで跳ぶのはいろいろおかしいだろうと思いますが、これは巨大化を含めたさまざまな特殊能力に目覚めたということなのでしょう。軍事兵器たりえることを危惧してアメリカが出しゃばってくるあたりに著者らしさを感じます。

 
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 巨女アンソロジー スーパーウルトラメガギガガール


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