『中欧怪奇紀行』田中芳樹/赤木毅(講談社文庫)★☆☆☆☆

中欧怪奇紀行』田中芳樹/赤木毅(講談社文庫)

 ドイツ周辺の怪奇ネタを肴に対談するという内容ですが、紀行文としても怪奇談義としても中途半端で、どうでもいい話しかしていません。

 ほとんどの内容は有名な怪異の教科書的な説明をなぞっているだけで、オリジナルな部分といえば「イタリアンの吸血鬼なんてヤじゃない」「フランケンシュタイン饅頭」等、しょーもないものばかり。

 それぞれの短篇「鏡」ヨハネス・マイヤーホーフの手記」を併録。

 吸血鬼はロリコンだ。狼男の二つの系統。フランケンシュタインは頭がいい――。中央ヨーロッパに数多ある恐ろしくも面白い神話、伝説、物語を元ネタに、怪奇大好きの作家二人が夜を日に継ぎ話しこむ。文庫化に当たって新規対談を追加、再編集した決定版! それぞれに工夫を凝らした短篇小説二話も収録。(カバーあらすじ)

  


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