『オヨヨ島の冒険』小林信彦(角川文庫)
親本刊行が1970年というから50年以上前のジュヴナイルということを差し引いてもヒドすぎました。
ほとんど会話ばかりなうえに地の文すら少女の一人称なのでほぼ全文が会話体みたいなもので、しかもその中身が薄っぺらくてケーハク(死語)ときては笑うに笑えません。そんな文体で話が進むので、ストーリーにも乗れるわけもなく。
あたしは、小学校5年生、名前は大沢ルミ。冬休みも間近いある日、ニコライ、ニコラスと名乗る二人の変な外人にさらわれかけ、あやうく難をのがれたけれど、その翌日、今度は、わが家のヒゲゴジラこと、テレビドラマ作家のパパが誘拐された。
あたしたち一家に魔手をのばす、〈秘密組織〉は何か。その首領オヨヨ大統領とは?
瀬戸内海や不思議な島〈オヨヨ島〉での、おかしな冒険が、あたしたちを待ち受けていた……。
ギャグ、パロディ、ウイット、諷刺にドタバタ調。笑いのあらゆる要素をミックスした、大人も子供も楽しめる傑作コメディー。
『オヨヨ島の冒険』