『ファール・プレイ』(Foul Play,米,1979)★★★☆☆

『ファール・プレイ』(Foul Play,米,1979)

 コリン・ヒギンズ監督・脚本。ゴールディ・ホーン他出演。

 “小人に用心しろ”上映中の映画館でグロリア(ゴールディ・ホーン)にそうささやくとヒッチハイクで知り合ったその男は息絶えた。以来、グロリアは怪しい男たちに追われ、果ては命を狙われることに……。

 アカデミー賞受賞のゴールディ・ホーンがチェヴィー・チェイスとコンビを組んだ極上のコメディー。

 グロリアを親身に気遣い警護する刑事をチェイスが演じ、ダドリー・ムーアが笑いを誘う愉快な演技で脇を固めている。(パッケージあらすじ)

 変装した自分に殺されるという衝撃的な暗殺場面に釘付けになりました。

 場面は変わってバツイチのグロリア(ゴールディ・ホーン)がヒッチハイクで拾ったスコッティという男には、尾行してくる車がいるようで、不穏な空気が漂います。そこから畳みかけるようなサスペンスになるのかと思ったのですが、いったん落ち着かせてくれます。ここにかぎらず意外と緩急が上手かったです。

 グロリアが殺し屋からあっさり逃げられちゃうご都合主義はありますが、そのままスタンリー(ダドリー・ムーア)を逆ナンして逃げ続けるというギャグに繋げることでご都合主義など忘れさせ、この作品のコメディ性が明らかにされていました。それにしてもどんな部屋なんだ。。。覗きの気分を味わう小道具だとか、エロに懸ける情熱が凄い。

 最初のナンパ男(チェビー・チェイス)が警察官だったことに驚きです。トニー・カールソン警部補。変なところで意外性を演出していました。

 微妙に聞き間違えるヘネシーさん(バージェス・メレディス)もお約束ですね。

 本名で部屋を借りている殺し屋という間抜けな展開も、そこから小人のドタバタに繋げるところは、ダドリー・ムーアのシーンと一緒です。

 そのダドリー・ムーアやバージェス・メレディスもしっかり最後まで絡んでくるのも笑えました。

 まさかラストバトルが老人と女ボスの徒手空拳だとは思いません。ここがクライマックスでした。

 その後、暗殺を止めるためにオペラ『ミカド』の劇場に向かう場面は、カーチェイスをしているわけでもないのにただ一方的に無謀運転しているだけのドライブシーンが長々と続くかなり退屈なものでした。

 小人役の俳優(マーク・ローレンス)が貫禄充分なのですが、あるのは貫禄だけで出番はあっさりしているのが何だかもったいない。アルビノの方の殺し屋(ウィリアム・フランクファーザー)の白い瞳とひたすら無言なのが怖かった。

 古いコメディ映画ではあるのですが、ベタだったり古くさかったりと油断していると突然ぶっ込んで来たりするので、意外と楽しめる作品でした。

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