『India Lima Oscar Victor Echo You』Schradinova(UNIVERSAL)★★★★★

 ROOM ELEVEN(ルーム・イレヴン)というオランダのバンドが好きだったのですが、2枚のアルバムを残していつの間にか活動停止(解散)してしまっていた模様です。

 そして新たに始動したのが、この Schradinova というバンドのようです。amazon のおすすめ機能でもかすりもしないからまったく存在に気づいていませんでした。

 まずはバンド名の読み方が謎。綴りの頭はヴォーカルのヤナ・スクラ(Janne Schra)と同じですが、スクラディノーヴァではないらしい。Youtube を見ると、シュガジノーヴァ(濁った「r」なのでガに聞こえる)と言っているように聞こえました。

 そしてアーティスト。公式ページを見ても「ソロ」と書かれている文章と「バンド」と書かれてある文章の両方あって。。。でもいずれにしても、ルーム・イレヴンのメンバーがほかに二人(ベースとキーボード)参加しているようなので、音楽の中身はまったく問題なし。ルーム・イレヴンのサード・アルバムくらいの気持ちで聴いても大丈夫だと思います。

 ポップ色の強かった『Six White Russians & Pink Pussycat』、ジャズに回帰した感の『Mmm... Gumbo?』、と比べると、本作はかなりワールド・ミュージック色が強くなっています。

 全体的に音が派手目で、室内楽の楽団がライブバンドに変身したような驚きがありました。

 一曲目からいきなり予想を裏切られる#01「Draw the Line」、「Hey hey hey!」の流れを汲むような#03「Glowing」、サビのきれいなメロディが印象的な#06「Dogs Bark」、あたりがおすすめです。
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