『平ら山を越えて』テリー・ビッスン/中村融編訳(河出書房新社・〈奇想コレクション〉)『Over Flat Mountain and other stories』Terry Bisson。 テリー・ビッスンの日本オリジナル短篇集第二弾。2010年発行。奇想コレクション第19回配本。「平ら山を越え…
「モンキー療法」(The Monkey Treatment,Geroge R. R. Martin,1983)★★★★☆ ――ケニーは太った男だった。ある日、レストランでヘンリーを見かけた。この前会ったとき、ふたりとも減量クラブの会員だった。だがとなりにいるのは痩せさらばえた男だ。 寄生怪…
John Sladek。 マニアというかディレッタントというか凝り性というか変な話ばっかり。「古カスタードの秘密」柳下毅一郎訳(The Secret of Old Custard,1966)★★★★★ ――アグネスは赤ちゃんが欲しいと願いつづけていたので、オーヴンの中に赤ん坊がいても別に…
『[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ』シオドア・スタージョン/若島正編(河出書房奇想コレクション)「帰り道」(A Way Home,1953)★★★☆☆ ――家出をしたとき、ポールはだれにもずっと会わなかったし、なにも目にしなかった。しばらくして、車がやっ…
『The Devil's Rose and other stories』Tanith Lee。 雰囲気はいいんだけど、全編タンビーな感じでちょっと好みではない。冒頭の「別離」には気品といった佇まいもあってよかったけど、ほかはどれだけ怪奇で幻想的でも基本がタンビーなファンタジーなので………
Patrick McGrath。これで全短篇、だそうです。少ない。。。「天使」(The Angel)★★★★☆ ――ハリーは八十を越えているだろう。唇には紅をさしていた。「昔、天使を知っていた」と、ハリーはつぶやいた。「あれも二〇年代のことだった」 解説によればマグラアは…
『最後のウィネベーゴ』コニー・ウィリス/大森望編訳(河出書房奇想コレクション)「女王様でも」(Even the Queen)★★★☆☆ ――受話器を受けとった。「もしもし、母さん」「トレイシー。パーディタがサイクリストになっちゃったんだよ」「知ってる」「裁判所…
普通ではないかもしれないけれど、奇想コレクションのカラーには合ってない。SFやファンタジーではなく、まるっきりの現代主流文学。いかにも柴田元幸が訳しそうな作品では?、と思ったけど、巻末リストを見たらやっぱり訳してました。奇想コレクションと…
「忘れられないこと」(The Incredible Kind)★★★★☆ ――何年も教師をやっていて一度だけ、忘れられないことが起こった。男の子がひとり転校してきた。ヴィンセント。読みかたを除けば年齢以上に優秀だった。ある日、ヴィンセントとジーンが大げんかをした。リ…
『どんがらがん』アヴラム・デイヴィッドスン/殊能将之編(河出書房 奇想コレクション) アヴラム・デイヴィッドスンの短編集が出ましたね。 むしろ殊能将之の編んだ短編集が出たというべきでしょうね。 待ってください。そりゃあぼくはデイヴィッドスンと…