「高山宏インタビュー 「律儀な無頼」かく語りき――マニエリスムという人生作法」 学魔・高山宏のインタビュー。やはり頭がいい人の話は面白い。 「アンソロジーに花束を(3)ボルヘスのアンソロジー図書館」安田均「手触りのある音~音楽蔵書さまざま、バロ…
1年ごとの定期購読を継続していた『ナイトランド』ですが、編集長も変わって新体制になり、いよいよわたしの好みとは離れて来てしまいました。もともとクトゥルー色が強かったので趣味に合わないものも多く、新紹介作家のなかから思わぬ拾いものに遭遇する…
「Night Land Gallery 国立民族博物館・特別展「驚異と怪異――想像界の生きものたち」」「マンタム選 想像界の生き物図鑑」「塹壕からの「準創造」――『トールキン 旅のはじまり』」岡和田晃「開田祐治インタビュー ノイズの中から生まれるイメージ」「マンド…
今号から編集長が岡和田晃に変わったそうです。「井村君江インタビュー “General Literature”としての幻想文学とケルト研究」大和田晃「ケルト妖精譚とホラー映画の微妙な関係」深泰勉「~夜の国の幻視録~(1)Visionary celtic」藤原ヨウコウ「アーサー・…
「Night Land Gallery キジメッカ 幻想される新たな生命体」沙月樹京 ボスみたい。怪奇幻想は好きだけどグロテスクは嫌いです。 「他人の密会(3)カラヴァッジョ、斬首の血」柏木静 絵のなかの誰がマタイかを特定する図像探偵みたいな文章もありました。 「…
『ナイトランド・クォータリー』vol.15【海の幻視】 「Night Land Gallery クロード・ジョセフ・ヴェルネ パルプマガジンの装画にも通じる嵐のシーンの数々」沙月樹京「他人の密会(2) 海、狂気、速度――ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー頌」柏木静…
「Night Land Gallery 太田翔 身近な異世界からの訪問者」「他人の密会(1)パルミジャニーノ、美少年の怪物」柏木静 「魔の図像学」に代わる新連載。文学めいた表現をせず理路整然と解説してほしい。 「南山宏インタビュー UMAの正体は謎のM」採録・構…
「Ngith Land Gallery 林美登利 愛おしき不気味さ」 怪奇幻想は好きですが、クトゥルーとゴーストハンターと人形だけは理解できません。 今号の特集は切り裂きジャックです。「魔の図像学(13)世紀末のミソジニー」樋口ヒロユキ 今回は特定の画家ではなく、…
「Night Land Gallery マンタム 未知なるものへの畏れ」「魔の図像学(12)オディロン・ルドン」樋口ヒロユキ 「起源」や「キュクロプス」で有名な画家の作風の変遷。 「諸星大二郎インタビュー 神話の下に潜むもの」牧原勝志「藤原ヨウコウ・ブンガク幻視録…
「Night Land Gallery 堀江ケニー 少女を永遠の中に封じ込める場所」「魔の図像学(11)廃墟画家たち」樋口ヒロユキ「野村芳夫インタビュー わが青春の〈リトル・ウィアード〉」「角川文庫・横溝正史の装画で知られる杉本一文の画集が、2冊同時発売!」「藤…
「Night Land Gallery 冥界へいざなう蠱惑的な魅力」森馨「魔の図像学(10)ウィリアム・ブレイク」樋口ヒロユキ「仁賀克雄インタビュー ホラー探求者の飽くなき好奇心」「藤原ヨウコウ・ブンガク幻視録(2) リットン 岡本綺堂訳「貸家」より」 「STRANGE S…
「Night Land Gallery 椎木かなえ 不穏な悪夢に漂う甘美さ」「魔の図像学(9)フュースリ」樋口ヒロユキ 「夢魔」「悪夢」で知られる画家です。「鏡明インタビュー 「剣と魔法」の夢を追って」「物語の落とし穴」三辺律子 シヴォーン・ダウド原案/パトリッ…
「Night Land Gallery 中野緑 郷愁が喚起する物語」 ナイトランド叢書の表紙イラストを手がけているかたです。とてつもなく作風が幅広い。「魔の図像学(8)横尾忠則」樋口ヒロユキ「荒俣宏インタビュー 一九七〇年代幻想文学奮闘記」 ビアスが知られてなく…
「Night Land Gallery 森環」沙月樹京「魔の図像学(7)フランシスコ・デ・ゴヤ」樋口ヒロユキ「安田均インタビュー 小説とゲームを結ぶ好奇心の魔術」牧原勝志 「妖術師の帰還」クラーク・アシュトン・スミス/植草昌実訳/藤原ヨウコウ画(The Return of t…
「Night Land Gallery」山脇隆「魔の図像学(6)レオナルド・ダ・ヴィンチ」樋口ヒロユキ ダ・ヴィンチ『洗礼者聖ヨハネ』 「高橋葉介インタビュー ヨウスケの奇妙な本棚」文章・採録=植草昌実 「みどりの想い」ジョン・コリア/植草昌実訳/藤原ヨウコウ画…
「Night Land Gallery ウィリアム・ブレイク」沙月樹京「魔の図像学(5) 聖ゲオルギオス」樋口ヒロユキ「菊地秀行インタビュー 我が友、魔界のヒーローたち」植草昌実 「目隠し頭巾」ジョン・ディクスン・カー/植草昌実訳/藤原ヨウコウ画(Blind Man's Ho…
「Night Land Gallery」アルノルト・ベックリン 有名な「死の島」。「魔の図像学(4)池田ひかる(1991〜)」樋口ヒロユキ 現役大学院生の作品を紹介。「アリス・イン・フィルムランド」 人形アニメーション『アリス・イン・ドリームランド』公開およびディ…
「Night Land Gallery 山下昇平」 今季号の表紙にもなっている幽霊オブジェが紹介されています。表紙の人形は、肌が朽ちているほかは当たり前の人間のように見えて、よくよく見ると頭と身体のアンバランスさに気づいてぎょっとします。 「魔の図像学(3) …
定期購読には「ないとらんど通信」vol.1がついてきました。「ホラーって何?」編集長インタビューと、vol.1の余談・反響など。もともとクトゥルーものが多すぎる傾向のある雑誌なのに、この号は特集がクトゥルー(その他)。トホホ。。。「東學」 グラビア。…
休刊していた『ナイトランド』が新装復刊しました。創刊準備号に続いての2冊目です。 「Night Land Gallery」清水真理 表紙にもなっている吸血鬼人形。人形はわたしには今一つピンと来ない――というよりも、偏見に近い嫌悪を持っています。いや、だって、こ…
2013年の第7号で休刊していた『ナイトランド』が復刊しました!「白澤の死」立原透耶★★★☆☆ ――白澤が死んだ。その一報は瞬く間に四海《せかい》に広がった。天上界を統べる玉帝は、直ちに調査するよう命じた。選ばれたのは、人でありながら異界と往来できる…
巻頭言に心意気を感じるが、いかんせん特集されているのは、苦手なラヴクラフト。積ん読でしたがようやく特集以外を読む。 「矮人族」ロバート・E・ハワード/中村融訳(The Little People,Robert E. Howard,1928) ――矮人族という伝説にも事実という基盤…
「マグダラ扁桃体」ルーシー・A・スナイダー/森沢くみ子訳(Magdala Amygdala,Lucy A. Snyder,2012)★★★★☆ ――感染しても1型なら安静にしていれば元気になる。3型になると蛋白質を生成できなくなり、日差しを楽しむこともできない。わたしのように。蛋…
「殺りに行けるモンスター 現代ゾンビ物語考」霜月蒼 ホラーにおけるゾンビの特徴として「魔力を持たない」という点に着目したエッセイ。「狩り――そして、そのあとさき」ジョー・R・ランズデール/高山真由美訳(The Hunt: Before, and the Aftermath,Joe …
「柩職人の娘」アンジェラ・スラッター/田村美佐子訳(The Coffin-Maker's Daughter,Angela Slatter,2011)★★★★☆ ――わたしはダギラール家を訪れた。八ヶ月前に死んだ父なら勝手口から訪ねただろう。父が不愉快そうに鼻を鳴らしたが、わたしは返事をしなか…
「凶兆の空」ジョー・R・ランズデール/友成純一訳(The Crawling Sky,Joe. R. Lansdale,2009)★★★★☆ ――ウッド・ティックを訪れたメルセル牧師は、檻に入れられた若者を助けた。若者は妻と二人して森のなかの小屋で暮らしていたが、ある朝、外に出て見る…
「夜の夢見の川」カール・エドワード・ワグナー/中村融訳(The River of Night's Dreaming,Karl Edward Wagner,1981)★★★★☆ ――護送車が転落したのに乗じて彼女は湾を泳いで逃げ出した。たどり着いたのは老婦人とそのメイドらしき娘の住む家だった。 ゴシ…
【ネクロノミコン異聞】「シムーンズの紅の書」マイクル・ファンティナ/夏来健次訳(The Red Book of Simoons,Michael Fantina,2010)★★★☆☆ ――旧友のエプスフィールドが、かの稀覯書『死霊秘法《ネクロノミコン》』のなかの八ページを所有していて、それ…