『日本の鬼 日本文化探求の視角』近藤喜博(講談社学術文庫)★★★☆☆

古書価も高かった幻の作品が文庫化――されましたが、名著とか大著とかいうようなものではありませんでした。。。こんなレポート生徒が出したら突き返されます。 時代の風化は仕方ないにしても。 相手は「鬼」。時代によって意味するものが違いすぎるため真っ…

『西洋中世奇譚集成 聖パトリックの煉獄』修道士マルクス/修道士ヘンリクス/千葉敏之訳(講談社学術文庫)★★★★☆

「トゥヌクダルスの幻視」(Visio Tnugdali) ある騎士が臨死体験中に見たあの世の様子。それぞれの罪に応じた八つの拷問など、単純に物語として面白い。互い違いに逆さまになったアイルランド(異教)の英雄が番をする山より大きい怪物や、蛇を受胎させられ…

『西洋中世奇譚集成 東方の驚異』逸名作家/池上俊一訳(講談社学術文庫)★★★★☆

東方遠征に向かったアレクサンドロス大王がアリストテレス宛に東方の国々を紹介した手紙、と、東方にあるキリスト教国の王プレスター・ジョンがヨーロッパの指導者に送った手紙(ラテン語版・古フランス語版)、という設定の偽書が三篇収められています。 実…


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