『ルパン、最後の恋』モーリス・ルブラン/平岡敦訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)★★★☆☆

ポケミス版が出たときに、どうして「壊れた橋」を収録してくれないのかと思ったのですが、文庫化を見越していたようです。 「ルパン、最後の恋」(Le Dernier amour d'Arsène Lupin ,Maurice Leblanc,1936/1937/2012)★★★☆☆ ――ジャンヌ・ダルクが集めたイ…

『大空のドロテ 1〜3』瀬名秀明(双葉社)★★★☆☆

ルパン・シリーズのキャラクターから実在の人物や歴史までが入り乱れる、真説アルセーヌ・ルパン、とでもいうべき冒険絵巻。あの事件の「真相」や「真犯人」が緻密に描かれ、ルパン贋作としてもかなり昂奮する出来になっていました……にもかかわらず、タイト…

『赤い輪』モーリス=ルブラン/榊原晃三訳(偕成社アルセーヌ=ルパン全集別巻5)★★★★☆

『Le Cercle rouge』Maurice Leblanc,1922年。 アメリカ映画のノヴェライズ。――と聞いて連想するほどひどい出来ではありませんでした。むしろ別巻のなかでは『ドロテ』『三つの眼』に匹敵する面白さでした。 赤い輪が現れると罪を犯してしまう遺伝――という…

『真夜中から七時まで』モーリス・ルブラン/大友徳明訳(偕成社アルセーヌ=ルパン全集 別巻4)★★☆☆☆

『De minuit à sept heures』Maurice Leblanc,1933年。 別巻4は「ルパンを思わせる」人物が登場するという触れ込みですが、『ジェリコ公爵』並みにルパンとは程遠いというのが正直なところです。しかも主人公だけでなく、登場する男の皆が皆、弱みに乗じて…

『青空エール』14、『螺旋のドギー』(1)、『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ』1・2、『アフタヌーン』2014年2月号、『それ町』12、『高校デビュー』14・15

『青空エール』14 河原和音(集英社マーガレットコミックス) 送る会に来ていたのは春日先輩ともう一人誰なのかわからなくて前の巻を確認してみましたが、加護先輩でいいのかな? 全国の結果と、先輩たちの引退と、まるちゃんの恋のはなし。 『怪盗ルパン伝 …

『三つの眼 アルセーヌ=ルパン全集別巻3』モーリス=ルブラン/長島良三訳(偕成社)★★★★☆

『Les Trois yeux』Maurice Leblanc,1920年。 ルブランのSF。ということで、まったく期待していませんでしたが、意外と面白かったです。 若き東洋語学者のビクトリアン=ボーグランは、発明家のおじノエル=ドルジュルーから、説明のつかない発見を知らさ…

『ミステリマガジン』2012年7月号No.677【アルセーヌ・ルパン&ルパン三世】

「LUPIN the Third 峰不二子という女」「モンキー・パンチ・インタヴュー」 007っぽいものをやりたかったのがルパンの始まり。『千夜一夜物語』漫画化。「「冒険家」アルセーヌ・ルパン譚の魅力」森田崇「“類い希なる”ルパンへの旅」瀬名秀明 『大空のドロテ…

『アバンチュリエ(2)』森田崇(講談社イブニングKC)★★★★★

新訳ルパン・シリーズの第二巻が発売。「王妃の首飾り」の続きと「謎の旅行者」、「ハートの7」の途中までが収録されています。 読む前から誰もが真相を知っている作品といえば『アクロイド殺害事件』や「モルグ街の殺人」あたりが有名ですが、個人的には「…

『アバンチュリエ』(1)森田崇(講談社イブニングKC)★★★★★

失礼ながらミステリの漫画化というと、売れない漫画家の雇用対策というイメージがあったのですが、実力のある人が本気で取り組んでくれました。 何よりもルパンがかっこいい! さわやか好青年だったりかっこよかったりキザだったり、ルパンを知らない人がオ…

『バルタザールのとっぴな生活』モーリス=ルブラン/竹西英夫訳(偕成社アルセーヌ=ルパン全集別巻2)★★★☆☆

『La vie extravagante de Balthazal』Maurice Leblanc,1926年。 天涯孤独のバルタザールは、平穏な毎日を人生哲学として、同じく孤児のコロカントを秘書に置き、ご婦人たちに「日常哲学」の講義をして暮らしていた。ところが教え子の一人である令嬢ヨラン…

『女探偵ドロテ』モーリス=ルブラン/長島良三訳(偕成社アルセーヌ=ルパン全集別巻1)★★★★☆

『Dorothée, danseuse de corde』Maurice Leblanc,1923年。 買ってはいたけれど読みのがしていたものをようやく読了。 非ルパンものではありますが、『カリオストロ伯爵夫人』で触れられていた四つの謎の一つをめぐる物語なので、作品世界は一緒で、いわば…

『カリオストロ伯爵夫人』モーリス・ルブラン/平岡敦訳(ハヤカワミステリ文庫)★★★★★

『La Comtesse de Cagliostro』Maurice Leblanc,1924年。 面白かった記憶はあったのだけれど、こんなに面白かったとは覚えてませんでした。インパクトのあるトリックや意外な犯人が登場するわけではないから、確かに具体的な面白さが記憶には残りづらいのだ…

『水晶の栓』モーリス・ルブラン/平岡敦訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)★★★★☆

スピーディでテンポのいい、ルパンものの代表作。 第一章でいきなり事件発生。ルパンの部下が人殺し!というショッキングな冒頭から、なんとルパンが巻き込むのではなく巻き込まれ、翻弄するのではなく翻弄される。というわけで、ルパンに考えるひまも与えな…

『奇岩城』モーリス・ルブラン/平岡敦訳(ハヤカワ文庫)★★☆☆☆

代表作に数えられることが多いが、以前からあんまり好きな作品ではなかった。ルパンというよりボートルレが主役だからなー。このボートルレという少年が、自信家のくせに優等生的でアクがなく、かと思うと突然泣き出したりして、およそ魅力というものが感じ…

『怪盗紳士ルパン』モーリス・ルブラン/平岡敦訳(ハヤカワ文庫)★★★★☆

ミステリマガジンかどこかで、訳が違うとこうも違うのかと評価されていたので読んでみた。かなり以前の記憶を探るかぎりでは、偕成社版に比べると、大げさでクサい感じがなくなってるかな。 『Arsène Lupin, gentleman-cambrioleur』Maurice Leblanc,1907年…

『戯曲アルセーヌ・ルパン』モーリス・ルブラン(論創社〈論創海外ミステリ58〉)★★★☆☆

「戯曲アルセーヌ・ルパン」(Arsène Lupin,1909)★★☆☆☆ ――「このたび、、長女ジェルメーヌはシャルムラース伯爵と結婚式を挙げることとなりました……」「ソニア! ソニア!」「お嬢さま、何でしょう?」「お茶よ、お茶を持ってきて!」 『ルパンの冒険』で…


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