『幻の「長くつ下のピッピ」』高畑勲×宮崎駿×小田部羊一(岩波書店)★★★★☆

『幻の「長くつ下のピッピ」』高畑勲×宮崎駿×小田部羊一(岩波書店) 高畑勲は1968年の映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』の制作が遅れ興行的にも失敗したことで、東映動画での将来が絶たれてしまいます。しかし1971年、東京ムービーの制作会社Aプロダクシ…

『週刊文春エンタプラス+』

『週刊文春エンタ+』熊倉献「ピザと踊れ」目当てに購入。『ルパン三世VSキャッツ・アイ』配信を1月27日に控えての、北条司インタビューと書き下ろしポスター付き。『トリリオンゲーム』『Dr. STONE』『アイシールド21』の原作者・稲垣理一郎インタビュー。…

『アサギロ〜浅葱狼〜』(23)ヒラマツ・ミノル(小学館ゲッサン少年サンデーコミックス)

『アサギロ〜浅葱狼〜』(23)ヒラマツ・ミノル(小学館ゲッサン少年サンデーコミックス) 『アサギロ』という漫画はすごい。新選組を活き活きと描いているという点で『ゴールデンカムイ』と双璧を為します。 この漫画の特徴として、壬生浪士組や新選組の結…

『僕らが恋をしたのは』1 オノ・ナツメ(講談社KC Kiss)

オノ・ナツメの新作です。なにげに女性漫画誌の連載は初めてなのではないでしょうか。そして相変わらずの老紳士(^^; 田舎で気ままに暮らしている老紳士四人のところに、老齢の元女優が新しい住居を求めてふらりと訪れ、物語は動き始めます。イギリスに憧…

『巨女アンソロジー スーパーウルトラメガギガガール』

タイトル通り巨女がテーマの同人アンソロジー。おおひなたごう、田中雄一、泉仁優一が参加しています。「デカゲーム」おおひなたごう 『イカゲーム』のパロディ。三人のなかでは一番「巨女」というテーマに沿った作品でした。傷だらけの登場人物に「※傷の位…

『スインギンドラゴンタイガーブギ』6、『スキップとローファー』6、『ハコヅメ』19

『スインギンドラゴンタイガーブギ』(6)灰田高鴻(講談社モーニングKC) 最終巻。連載終了から半年ほど経ちましたが、無事に紙版も刊行されました。最終話は加筆あり。細かい加筆はいくつかありますが、もっとも大きな加筆は、依音子と小田島による『ぼ…

『ハコヅメ』18、『スインギンドラゴンタイガーブギ』5、『紙一重りんちゃん』1、『勇気あるものより散れ』1

『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』(18)泰三子(講談社モーニングKC) 時系列的には『別章アンボックス』の続きです。西川係長とカナがいなくなったことは、さらっと触れられていました。如月部長がけっこうガチで川合に気があるようで驚きます。牧高の変態…

『スインギンドラゴンタイガーブギ』4、『BADON』4、『ハコヅメ』17&別章アンボックス

『スインギンドラゴンタイガーブギ』4、『BADON』4、『ハコヅメ』17&別章アンボックス『スインギンドラゴンタイガーブギ』(4)灰田高鴻(講談社モーニングKC) さすがにレコードジャケットを模したデザインはネタ切れのようです。その代わり――というわけ…

『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 813(上)』、「シャドウレイダーズ」泉仁優一

『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 813(上)』、「シャドウレイダーズ」泉仁優一『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 813(上)』森田崇(ぴあ) ――『奇巌城』事件の悲劇の後アルセーヌ・ルパンの消息はパリはおろか、世界中のいかなる地からも聞こえてこなか…

『アンメット』1、「かるびのベランダ」オガツカヅオ『ネムキプラス』2021年5月号

『アンメット』1、「かるびのベランダ」オガツカヅオ『ネムキプラス』2021年5月号『アンメット―ある脳外科医の日記―』(1)子鹿ゆずる原作/大槻閑人漫画(講談社モーニングKC) 『ハコヅメ』『スインギンドラゴンタイガーブギ』と同じく『週刊モーニング…

『スインギンドラゴンタイガーブギ』3、「チェンジエンド」三都慎司、「分身の理由」つばな

『スインギンドラゴンタイガーブギ』3 灰田高鴻(講談社MORNING KC) もともとはお姉ちゃんの相手をさがしに来ていたとらでしたが、スターを目指すことに。 「チェンジエンド」三都慎司(『ヤングジャンプ増刊 バトル2』) ――経済的事情で卓球の夢を諦める…

『ブランクスペース』(1)熊倉献(小学館ヒーローズコミックス)★★★★★

『春と盆暗』『生花甘いかしょっぱいか』で冴えない男子とS・F少女の恋愛(未満)を描いてきた熊倉献、最新作です。 同級生の男子に失恋した狛江ショーコは雨に降られて帰るなか、同級生の片桐スイが見えない傘をさしているのを見てしまいます。スイが頭の…

『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 奇巌城』(3)~(5)森田崇(小学館クリエイティブ ヒーローズ・コミックス)★★★★☆

奇巌城。原作を何度読んでも面白さがわからなかったのですが、もう一度チャレンジしました。 結構面白かったです。 初期ボートルレのこまっしゃくれたところには目をつぶりました。ボートルレへの脅迫と殺人未遂は部下の勇み足ということでいいでしょう。中…

『鬼滅の刃』23、「ハコヅメ143」&表紙&著者インタビュー

『鬼滅の刃』(23)吾峠呼世晴(集英社ジャンプ・コミックス) 最終巻。バトル描写で魅せる漫画ではないのに、全員が協力して代わる代わる休むことなく攻撃を続けて最後まで突っ切ったのが爽快でした。本当の意味で全員でボスを倒す漫画って意外と少ないよう…

『ハコヅメ』15、『BADON』3、『スインギンドラゴンタイガーブギ』2、「手指の鬼」鏡ハルカ(『アフタヌーン』2021年1月号)

『ハコヅメ』(15)泰三子(講談社MORNING KC) 「奥岡島事件の恩賞」シリーズ完結。巻頭の第125話で「恩賞」の意味が明らかになりました。完結回第129話でも明らかな通りこのシリーズは源父子の話でした。第14巻第123話、塩谷の顔や性格や台詞「俺は自分が…

『リボーンの棋士』7、『ハコヅメ』14

『リボーンの棋士』(7)鍋倉夫(小学館ビッグスピリッツコミックス) 最終巻。ふたたびの挫折(?)と復活。すっかり影が薄くなってしまったあの人からのひとことに背中を押されるというのも、独りじゃない感じがしてよかったです。全体を通して元気をもら…

『スインギンドラゴンタイガーブギ』1、『スキップとローファー』4 ★★★★★

『スインギンドラゴンタイガーブギ』1 灰田高鴻(講談社 MORNING KC) ――昭和26年。十代の少女「とら」は、6年前に疎開先の福井で姉・依音子がベーシストと過ごしているのを見てベースの魅力に打たれた。だが依音子は川で溺れ心神を喪失し、ベーシスト・オ…

『インハンド』04、『Q.E.D. iff』16

『インハンド』04 朱戸アオ(講談社イブニングKC) 「プシュケーの翅」の続きと「デメテルの糸」全篇です。 恵良(内調の牧野さんと一緒にいる黒服黒眼鏡)の友人・国際テロリズム対策課の米谷が死んだ。部屋に実験設備があったことからテロリストとの内通…

『アルマ』3、『ハコヅメ』13、『ビューティフル・エブリデイ』2

『アルマ』3 三都慎司(集英社ヤングジャンプコミックス) いよいよアルマに乗り込んだレイ、ルキアナたちと、共闘する甲《ジア》、迎え撃つギジンたち。死を目前にしてアルマに接続した甲のシンイェンが見たデータによれば、アルマはかつて札幌の科学者が死…

『惑星クローゼット』4、『ハコヅメ』12

『惑星クローゼット』(4)つばな(幻冬舎バーズコミックス) 最終巻。クローゼットといえばナルニア国、というわけで漠然と「別の惑星と行き来できる出入口」くらいの意味だと思っていたのですが、ここに来てしっかりクローゼットを描いてきました。意思を…

『銀の匙』15、『スキップとローファー』3、「ファイアバグ」広田凪、『おとなになっても』2、『アルマ』2、『インハンド』3、『BADON』2、「目をあけてねれるよ」佐倉旬

『銀の匙』(15)荒川弘(小学館少年サンデーコミックス) 最終巻。あとがき漫画によれば、もともと高校編のみの予定だったそうです。駒場とも再会し、会社も前に進み、後輩にもたすきを渡せて、まずはきれいに終わったと思います。もっと読みたかったけれど…

『ハコヅメ』11、『尾かしら付き』3

『ハコヅメ』(11)泰三子(講談社モーニングKC) おお、なんだか刑事ドラマっぽい表紙です(^ ^。宮原部長ってそんなに年上だったんだということと、その89とも関連のあるその90「未来はボスゴリラ」。リアクションボケの多い川合が冒頭で自分からぶっこ…

「ポーターズ」桐山古舟、『一日三食絶対食べたい』3

『good!アフタヌーン』2020年02月号(講談社) 「亜人」75「未知への飛翔」桜井画門 オグラ博士の想像する亜人誕生の瞬間。いずれ佐藤の倒し方に関わってくるのだと思うのですが……。「デーリィズ」8「にゆごこうざ」めごちも 「そうめん」「王家」「父娘の…

「政略結婚したくない!」、『リボーンの棋士』5、『アルマ』1、『金剛寺さんは面倒臭い』5、『ドラえもん』0

『アフタヌーン』2020年2月号(講談社)「おおきく振りかぶって」159「はじまりの冬3」ひぐちアサ 母校やかつて在籍していた少年野球チームにスカウトに。こういうのはほかのスポーツ漫画では描かれないので新鮮に感じつつ、高校生に何やらせてんだよと思う…

「凡天」倫の助、「さよなら、ホームラン」松田中大地(『good!アフタヌーン』2020年1月号)、「ハコヅメ出向編」(『警察公論』2020年01月号)

『good!アフタヌーン』2020年1月号(講談社)「亜人」74.5「フラッド2」桜井画門 今回はあまり話に進展がありません。 「さよなら、ホームラン」松田中大地 ――怪我をした野球選手ウオズミは、行方不明になった幼なじみの投手トリカイのことを案じながら、…

「どク」中田祐樹、『ハコヅメ』10、「青頭巾」相田裕

『アフタヌーン』2020年1月号(講談社) 「おおきく振りかぶって」158「はじまりの冬 2」ひぐちアサ ふたたび理論編。連載だと試合は流れがぶつ切れてしまうので、理論編の方が面白く感じます。 「ヴィンランド・サガ」167「西方航路1」幸村誠 ようやくタ…

『シャーロッキアン!』1~4 池田邦彦(双葉社ACTION COMICS)

家の整理をしていたら出てきたので久しぶりに読み返しました。 シャーロッキアンの大学教授・車路久と女子大生・原田愛里がホームズにまつわる事件を通して、人の心の機微に触れ、ホームズ物語の謎や周りの人たちの悩みを解決してゆくストーリー。 以前に読…

『おとなになっても』(1)志村貴子、『レディ&オールドマン』(8)オノ・ナツメ、「獅子狩り」稲見独楽、『アルマ』三都慎司(ヤングジャンプ 44号)

『おとなになっても』(1)志村貴子(講談社KC Kiss) 志村貴子の新作。とつぜん女同士の恋愛に目覚めてしまって旦那も巻き込んで相手にも旦那にも迷惑をかける天然で肉食な人妻・綾乃と、意外と純粋な朱里の物語。 『レディ&オールドマン』(8)オノ・ナツ…

『ヤオチノ乱』(3)、番外編「あちらの世界」泉仁優一、「くじらの背中」藤田直樹、『ULTRAMAN 公式アンソロジー』園田俊樹他

『ヤオチノ乱』(3)泉仁優一(講談社コミックDAYSコミックス) いつの間にか第3巻が出ていました。しかも連載が終了していました。最終巻です。いい漫画なんですけどね。 第1巻、第2巻では、主人公コンビが一流の忍びとして認められるべく、チーム対…

『ハコヅメ』9、『インハンド』2、『バードン』1、『大奥』17

『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』(9)泰三子(講談社モーニングKC) 桃木部長の仕事姿って初めてかも。この代はやっぱりお肉が報酬のようです。初めのころは真面目でボケボケの川合でしたが、数巻前からだんだん調子に乗ってきていて、この巻でも「実は今 …


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