『殺意の架け橋 アジア本格リーグ5』S・マラ・Gd/柏村彰夫訳(講談社)★★☆☆☆

『Misteri Rubrik Kontak Hati』S. Mara Gd,1993年。 インドネシアで唯一の謎解きミステリ作家による、三十作にものぼる人気シリーズ第20作。 余計なごちゃごちゃを取り払って、中篇くらいだったらけっこう面白い作品だったのではないでしょうか。 シリーズ…

『蝶の夢 乱神館記 アジア本格リーグ4』水天一色/大澤理子訳(講談社)★★★★☆

中国ミステリ。 期待していませんでしたが、かなりよかったです。これまでの四作のうちではベストでしょう。 解説を読んでみると、インターネットで欧米や日本の新本格の海賊版翻訳を読み、テレビで『コナン』や『金田一少年』を観て育ったまったく新しい世…

『美術館の鼠 アジア本格リーグ3』李垠/きむふな訳(講談社)★★☆☆☆

韓国ミステリ。 これはわたしには読むのが辛かった。 「(韓国人名に馴染みのないせいで)登場人物の名前が覚えにくい」+「どんな人物なのかが文章からだけでは窺い知れない」+「翻訳文が教科書的」なせいで、男も女も若者も年寄りもみんな同じに見えるう…

『二つの時計の謎 アジア本格リーグ2』チャッタワーラック/宇戸清治訳(講談社)★★★★☆

『The Time for Dead』Jattawaalak,2007年。 タイ・ミステリ。アジア本格リーグの第一弾二作目。作者名のアルファベット表記がジャバウォッキーみたいでやたらとかっこいい。ホームズもの『四つの署名』のタイ語訳題をそのままペンネームにしたそうです。 …

『錯誤配置 アジア本格リーグ1』藍霄/玉田誠訳(講談社)★★★☆☆

『錯置體』藍霄,2004年。 しばらく前から動きのあったアジアの本格ミステリ紹介が「島田荘司選」の名のもとに、とうとう形になって刊行されました。講談社というのがびっくり。もっとマイナーな出版社の気がしていました。 第一弾は台湾ミステリ。 何という…


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