高野文子「トムキンスさん、ケーキをありがとう。」 ダラ・オーコニーラ/栩木伸明訳「糸つむぎのモーラ」はアイルランドの小説。 相対性理論のやくしまるえつこのエッセイ? 梅佳代の展覧会レポート。 『真夜中』12 リトル・モア amazon.co.jp で詳細を見る…
高野文子が挿し絵を描いている児童文学です。絵本ではありません。 シンプルな線の、一見すると杉田比呂美のような画風にちょっとびっくりしました。でもさすがに黒と白の使い方が上手くて、カバの影や柵の影やロッカーの影、おかあさんとおとうさんのコント…
「マッチ売りの少女」高野文子 うわ、天才がとうとう凡人にははかりしれない領域に。展開図ふうの作風が極限まで推し進められてます。一つの頂点六角形の雪の結晶の平面図が、立方体になって立ち上がる。「いりません」の掌のつらなりが無情でした。マッチを…
高野文子が新連載! 毎号買っているので、確認もせず買ってからびっくりしました。「ひっかき傷」ステイシー・レヴィーン/岸本佐知子訳(Scratches,Stacy Levine,1993)★★★★☆ ――彼女はやがて私の肌をひっかきはじめた。私は顔をゆがめることも体を動かす…
付録に高野文子の手ぬぐいがついていたので購入したら、手ぬぐいだけじゃなく、ご本人も参加している座談会も収録されていました。手ぬぐいにもなっている「ふとん」の再録と、色紙プレゼントも。座談会は吾妻ひでおの「失踪入門」のゲストという扱いなので…
知らないうちに新作が出てるかも、という期待を込めてふと思いついて検索してみたら、おお、漫画じゃないけど高野さんの本が出てました。 「絵本」とはいうものの、絵をこんなにもじっくり見たのは初めてかもしれない。ペーパークラフトなのが活きてます。影…
高野文子の現時点での最新漫画が掲載されていると知り購入。 「おりがみでツルを折ろう」+インタビューもちょこっと+川上弘美によるエッセイ。 わざとデッサンを狂わせたような、折り紙を中心に、人物をメルカトル図法の地図のように描いてしまって、静止…
特集自体も魅力的なんだけど、高野文子の対談が掲載されていたので迷わず購入。来月号には高野文子論が載るそうです。 「長篇小説はどこからきてどこへゆくのか」丸谷才一インタビュー 長篇小説とは何かを考えるとっかかりとして、文学賞で選考するときの基…