『ミステリマガジン』2022年9月号No.754【マイクル・Z・リューイン生誕80周年記念特集】

『ミステリマガジン』2022年9月号No.754【マイクル・Z・リューイン生誕80周年記念特集】「リューインの思い出」阿津川辰海「サムスン試論」米澤穂信「ラッキーな気分の日」リザ・コディ/矢島真理訳(When I'm Feeling Lucky,Liza Cody,2021)★☆☆☆☆ ――ラ…

『ミステリマガジン』2022年7月号No.753【高橋葉介と夢幻ミステリ】

『ミステリマガジン』2022年7月号No.753【高橋葉介と夢幻ミステリ】「邪悪の家」エリック・パーヴェス/小林晋訳(The House of the Black Evil,Eric Purves,1929)★★☆☆☆ ――郵便配達員の奇妙な行動が、私の注意をあの陰鬱な家に引きつけた。配達員は郵袋を…

『ミステリマガジン』2022年5月号No.752【カムバック、古畑任三郎】

『ミステリマガジン』2022年5月号No.752【カムバック、古畑任三郎】「古畑任三郎とミステリ」三谷幸喜×石原隆 脚本家と企画プロデューサーによる対談です。「毎回新しいセットを建てるのは無理だろう」という、予算面からの困難さというのは視聴者にはなかな…

『ミステリマガジン』2022年3月号No.751【観て読んで楽しむクリスティー】

『ミステリマガジン』2022年3月号No.751【観て読んで楽しむクリスティー】「三人のペテン師」アガサ・クリスティー/加賀山卓朗訳(Fiddlers Three,Agatha Christie,1971/1972, 2017)★★★☆☆ ――〈フレッチャー開発〉のサム・フレッチャーは今すぐにでも資金…

『ミステリマガジン』2022年1月号No.750【ミステリが読みたい!2022年版】

国内篇1位は米澤穂信『黒牢城』。著者受賞コメント掲載。海外篇6位『第八の探偵』、9位『台北プライベートアイ』は以前から気になっていた作品。国内篇3位『機龍警察 白骨街道』、5位『兇人邸の殺人』、9位『invert 城塚翡翠倒叙集』はシリーズもの最…

『ミステリマガジン』2021年11月号No.749【機龍警察 白骨街道/ハヤカワ文庫JA総解説PART2】

『ミステリマガジン』2021年11月号No.749【機龍警察 白骨街道/ハヤカワ文庫JA総解説PART2】 予告されていた古畑任三郎特集は延期され、代わりに『機龍警察 白骨街道』特集に。予定変更が急だったためなのかどうか、本人のほかは作家や評論家ではなく書店…

『ミステリマガジン』2021年9月号No.748【躍進する華文ミステリ/ハヤカワ文庫JA総解説ミステリ篇PART1】

『ミステリマガジン』2021年9月号No.748【躍進する華文ミステリ/ハヤカワ文庫JA総解説ミステリ篇PART1】「推理クイズじゃない「小説」としてのミステリを書きたい――紫金陳《ズー・ジンチェン》氏Q&A」行舟文化・企画構成/阿井幸作訳 『悪童たち』がハ…

『ミステリマガジン』2021年7月号No.747【ジョン・ル・カレ追悼】

『ミステリマガジン』2021年7月号No.747【ジョン・ル・カレ追悼】「今宵はどんな儀式を見せてもらえるのかな?」ジョン・ル・カレ/加賀山卓朗訳(What Ritual is Being Observed Tonight?,John le Carré,1968) ――マリー=ルイーズ、彼女の両親が経営する…

『ミステリマガジン』2021年5月号No.746【特殊設定ミステリの楽しみ】

『ミステリマガジン』2021年5月号No.746【特殊設定ミステリの楽しみ】「お迎え」辻真先「ウィンチェスター・マーダー・ミステリー・ハウスの殺人」斜線堂有紀★★★☆☆ ――ウィンチェスター家の銃で死んだ人たちの霊の為に家を建てなさい。建築を止めてはならない…

『ミステリマガジン』2021年3月号No.745【クイーンのライツヴィル】

「中・後期クイーン座談会」有栖川有栖×綾辻行人×法月綸太郎×麻耶雄嵩(司会・千街晶之) 参加者が五十音順じゃないのが気になります。クイーンのことなら綾辻氏よりも有栖川氏ということなのか、有栖川氏の持ち込み企画なのか――。ライツヴィルの名は数年前…

『ミステリマガジン』2021年1月号No.744【ミステリが読みたい!2021年版】

ランキングと総括とアンケート。国内一位が辻真先作品というのは、失礼ながら意外でした。ベテランだけどランキングに入るタイプではないと思っていたので。 日下三蔵氏が霜月蒼氏に勧められて三位に入れた『魔女の組曲』は刊行時にはノーチェックでした。千…

『ミステリマガジン』2020年11月号No.743【アガサ・クリスティー デビュー100周年&生誕130周年記念特集】

「大金持ちの婦人の事件」アガサ・クリスティー/乾信一郎訳/若竹七海選・解説(The Case of the Rich Woman,Agatha Christie,1932)★★☆☆☆ ――ライマー夫人がパーカー・パイン氏の部屋へ案内された。「わたしにお金の使い方を教えてちょうだい。贅沢にも慣…

『ミステリマガジン』2020年9月号No.742【ハヤカワ文庫創刊50周年】

文庫創刊50周年とは言いつつ創刊第一弾はSF文庫なので、ミステリ文庫はまだ44周年、NV文庫でも48周年でした。「読者を育てた文庫の軌跡をたどる」三橋曉「ハヤカワ文庫創刊50周年エッセイ」有栖川有栖・池上冬樹・恩田陸・新保博久・月村了衛・山本やよ…

『ミステリマガジン』2020年7月号No.741【藤田宜永追悼&冒険小説の新時代】

コロナの影響で一か月遅れの7月号です。 マーク・グルーニー『レッド・メタル作戦始動』刊行に伴う冒険小説特集。掲載されているのは思い出話ばかりで「新時代」と言えるのは『レッド・メタル作戦始動』関連の一記事のみ。エッセイには霜月蒼・月村了衛・福…

『ミステリマガジン』2020年5月号No.740【ハヤカワ・ジュニア・ミステリ創刊】

新型コロナで007映画の公開が延期されたため当初の予定だった007特集から変更されたようです。「列車探偵ハル:王室列車の宝石どろぼうを追え!」M・G・レナード&サム・セッジマン/武富博子訳(Adventures on Trains : THE HIGHLAND FALCON THIEF…

『ミステリマガジン』2020年3月号No.739【シャーロック・ホームズは何度でも蘇る】

BBC『シャーロック』他のリブート・ホームズものにあやかって調子の乗って月9でも『シャーロック』ドラマを放映していた関係からか、またもやホームズ特集ですが、さすがにネタ切れ感は否めません。 創作は黒谷知也の書店員ホームズものの漫画、北原尚彦…

『ミステリマガジン』2020年1月号No.738【ミステリが読みたい!2020年版】

海外編一位は昨年『カササギ』で高い評価を得たアンソニー・ホロヴィッツ『メインテーマは殺人』。国内編一位は意外にも謎解きものの短篇集伊吹亜門『刀と傘 明治京洛推理帖』。 ジャンル別総括のなかでは、「復刊・新刊」欄で紹介されていた頭木弘樹編訳『…

『ミステリマガジン』2019年11月号No.737【ハヤカワ時代ミステリ文庫創刊】

「ハヤカワ時代ミステリ文庫創刊」「戯作屋伴内捕物ばなし――天火の怨念」稲葉一広 ★☆☆☆☆ ――化け損ないの狸みたいな外見の小男こそ、戯作屋の広塚伴内だ。女絵師のお駒が幽霊を見たと言って、伴内が書いた「天火」の瓦版を見せた。その火事で死んだはずのおも…

『ミステリマガジン』2019年9月号No.736【探偵と名言】

「夢中伝―福翁余話(1)」荒俣宏 早川社長の呼びかけに答える形で書かれた、「おもしろすぎた」『福翁自伝』より「もっとおもしろい福沢伝を小説に」書いたもの。「特集 探偵と名言」 寄稿者と探偵&名言のチョイスが微妙すぎました。マーロウの台詞は何十年…

『ミステリマガジン』2019年9月号No.735【クイーン再入門】

新訳が好調な一方で、「若い読者からは忘れられつつある」そうです。そのわりに「入門」ではなく「再入門」とあるように、若い人向けではなく年配者向けでした。思い出話にしろ入門書案内にしろ、寄稿者のほとんどがベテラン勢です。クイーンの稚気溢れる作…

『ミステリマガジン』2019年5月号No.734【シャーロック・ホームズ・アカデミー】

久しぶりのホームズ特集ですが、さすがにネタ切れ感は否めません。「シャーロック・ホームズ講座」日暮雅通 実際の講座を文章化したもの。目新しいことも興味深いこともあまりなかったわりに、初心者向けとしてならマニアックすぎて、どっちつかずでした。コ…

『ミステリマガジン』2019年3月号No.733【華文ミステリ】

「特集 華文ミステリ」「往復書簡 陸秋槎⇔法月綸太郎」 「中国の読者は、欧米と日本ミステリにおける反リアリズムを簡単に容認できますが、中国作家が書いた作品には厳しい」というのはわかる気がします。海外というフィルターを通すと、それだけで現実との…

『ミステリマガジン』2019年1月号No.732【ミステリが読みたい!2019年版】

ベスト・ランキング1位は、海外・国内それぞれアンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』と原リョウ『それまでの明日』。「2018年総括」三橋曉・若林踏・千街晶之・小池啓介 三津田信三は一作目がわざとらしくて敬遠していたのですが、『碆霊(はえだま…

『ミステリマガジン』2018年11月号No.731【VS怪盗紳士ルパン】

【特集 VS怪盗紳士ルパン】「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」「ルパン三世 PART5」「ルパン・パスティーシュの過去と現在」高野優 少なくともこの記事を読むかぎりでは、ホームズと比べるとパスティーシュの数があまりにも少ないよう…

『ミステリマガジン』2018年9月号No.730【“ミステリ考”最前線】

「特集“ミステリ考”最前線」「大丈夫――彼はただ死んだだけだから」レイモンド・チャンドラー/田口俊樹訳(It's All Right --He Only Died,Raymond Chandler,2017) ――金のない患者は都立病院にまわすことになっていた。ウィリアムズ医師はコートを脱ぎか…

『ミステリマガジン』2018年7月号No.729【おしりたんてい&バーフバリ ププッと奇跡のミステリ体験!/小特集 原リョウ】

何の関連性もない児童書と映画の特集に原リョウの小特集という合わせ技。テーマ特集ではなく編集者の好きなものを前面に押し出した感じでしょうか。おしりたんてい特集の翻訳作品は、なぜかフランス・ミステリ特集でした。「ひと組の男女」マルセル・エイメ…

『ミステリマガジン』2018年5月号No.728【アガサ・クリスティーをより楽しむための7つの法則】

編集方針が変わったのでしょうか、先月のSFマガジンも今月のミステリマガジンも創作の多い号でした。「死がいちばんの贈りもの」若竹七海(2003)★★★☆☆ ――大会社社長の孫娘サトミが自殺したため、財産狙いの関係者たちがサトミの霊を呼び出すというインチ…

『ミステリマガジン』2018年3月号No.727【原リョウ読本】

「最新作、そして「これまでの原リョウ」」原リョウインタヴュー『それまでの明日』冒頭 原リョウ 14年ぶりの新作『それまでの明日』冒頭部分掲載。冒頭からチャンドラー節が全開すぎるくらいに全開してます。「自作メモ&解題」 既刊5作が今月からイラス…

『ミステリマガジン』2018年1月号No.726【ミステリが読みたい!2018年版】

今年のベストテンは(特に国内篇は)手堅く、へえこんな作品もあったんだ読んでみたいな、という意外性はありませんでした。それでもベストテン圏外には、反時系列の香港ミステリ陳浩基『13・67』、事件前にトリックを見破る井上真偽『探偵が早すぎる』…

『ミステリマガジン』2017年11月号No.725【幻想と怪奇 ノベル×コミック×ムービー】

「一壜のペリエ水」イーディス・ウォートン/小林晋訳(A Bottle of Perrier,Edith Wharton1926) ――考古学アメリカン・スクール所属のメドフォードは、変わり者のイギリス人の友人アーモドハムに会いに砂漠を訪れたが、アーモドハムは不在だった。イギリス…


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