『書物の王国3 王侯』須永朝彦編(国書刊行会)★★★★☆

「サロメ」ギヨーム・アポリネール/堀口大學訳(Salomé,Guillaume Apollinaire,1905)★★★★★ ――もう一度ジャン・バプチストを微笑させる為になら/王よ 妾《わたし》は熾天使《セラヒイン》より巧みに踊りませう/母よ あなたは何故におさびしいのです/………

『書物の王国19 王朝』須永朝彦編(国書刊行会)

ここで言う「王朝」とは日本限定、平安朝〜承久の乱までの時期を指すとのこと。当たり前といえば当たり前ですが、国内作品ばかりでした。既読も多かった。 「鶯」安西均 ★★★★☆ ――蹴鞠をやめて神々は/軍《いくさ》の仕度に出かけてしまった/取残された地球…

『書物の王国12 吸血鬼』須永朝彦編(国書刊行会)★★★★☆

「コリントの許嫁」ヨーハン・ヴォルガング・ゲーテ/竹山道雄訳(Die Braut von Korinth,Johan Wolfgang von Göthe)★★★★★ ――異国《とつくに》なれどもコリントへ/雅典《アテネ》の若人旅ゆきぬ。/かしこにゆかりの家ありて/たがひの父の交りに/女《む…

『書物の王国9 両性具有』須永朝彦編(国書刊行会)★★★★☆

「アンドロギュヌス讃歌」ジョゼファン・ペラダン/倉智恒夫訳(L'Hymne à l'Androgyne,Joséphin Péladan)★★★☆☆ ――かぼそくも細身の少年、来るべき力と去り行く優美さとが入り交じる。至高の性、第三の様態よ! 御身に栄光あれ! ほっそりした腕、ほのかな…


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