『紙魚の手帖』vol.08 2022 DECSEMBER【読切特集「冠婚葬祭」】

『紙魚の手帖』vol.08 2022 DECSEMBER【読切特集「冠婚葬祭」】「倫敦スコーンの謎」米澤穂信 ★★★☆☆ ――小佐内さんからメッセージが届いた。〈スコーンを見ます〉。放課後、小佐内さんに先導されて喫茶店に向かった。「それで、何があったの」「スコーンがお…

『紙魚の手帖』vol.05 2022 JUNE【名探偵と名犯人の攻防を描く倒叙ミステリの最前線】

『紙魚の手帖』vol.05 2022 JUNE【名探偵と名犯人の攻防を描く倒叙ミステリの最前線】「世界の望む静謐」倉知淳「五線紙上の殺意 犯罪相談員〈1〉」石持浅海 ★★☆☆☆ ――ミュージシャンの有馬駿はとあるNPO法人を訪れた。悩みを解決するために犯罪に走ろう…

『紙魚の手帖』vol.03【特集 祝・完結!『短編ミステリの二百年』振り返り】

『紙魚の手帖』vol.03【特集 祝・完結!『短編ミステリの二百年』振り返り】「対談 小森収×杉江松恋」 ハメットはS・S・ヴァン・ダインの同時代人で、仮想敵にしていたのは謎解きミステリではないとか、ウィリアムズ「バードウォッチング」←ロイ・ヴィガー…

『紙魚の手帖』vol.2

『紙魚の手帖』vol.2(東京創元社) 『ミステリーズ!』改め総合文芸誌として生まれ変わった『紙魚の手帖』の第2号。「羅馬ジェラートの謎」米澤穂信★★★☆☆ ――三月のショッピングモールで小佐内さんが謎の存在に気づいたのは、暖房が効いた店内でチョコスプ…

『ミステリーズ!』2020年DEC vol.104

「桑港クッキーの謎」米澤穂信 ★★★☆☆ ――事の始まりは新聞だ。その次の次の次くらいがクッキーだった。この街出身の美術家縞大我がサンフランシスコ・ビエンナーレの黒熊賞を受賞したそうだ。それからもぼくは縞大我の名前に遭遇することになった。名前を出し…

『ミステリーズ!』vol.100

100号記念でくらりシール付きです。「私の一冊」加納朋子 これは当然という感じで、北村薫『空飛ぶ馬』でした。 「心理的瑕瑾あり【問題編】法月綸太郎「紅葉の錦【解答編】」麻耶雄嵩 説明されると本当に単純な消去法なのでわからなかったのが口惜しい。本…

『ミステリーズ!』vol.99

「紅葉の錦【問題編】」麻耶雄嵩 ――美作の温泉宿に卒業旅行に来た6人。そこにはチュウルウという神様の言い伝えがあり、山のふもとと頂上に二つの祠があった。チュウルウは洞窟を通って下の祠から上の祠に死者の魂を連れてゆくと言われていた。上の祠に行く…

『ミステリーズ!』vol.96【特集 怪奇・幻想小説の新しい地平】

「私の一冊 シャーリイ・ジャクスン『丘の屋敷』」澤村伊智「怪奇・幻想小説の新しい地平」「騒擾博士」西崎憲「感応グラン=ギニョル」空木春宵「トーテンレーベンの三博士」アレクサンダー・レルネット=ホレーニア/垂野創一郎訳(Die Heiligen Drei Köni…

『ミステリーズ!』vol.95 2019年6月(東京創元社)

北村薫×宮部みゆき対談が掲載されているから購入したのですが、文庫創刊60周年記念で公開されていた動画の一部の採録でした。

『ミステリーズ!』vol.94【対談 米澤穂信×朝井リョウ】

「東京創元社 文庫創刊60周年に寄せて」伊坂幸太郎/北村薫/皆川博子/宮部みゆき/米澤穂信/キャロル・オコンネル他「東京創元社 文庫創刊60周年フェア『人気漫画家によるスペシャルカバー/私が影響を受けた一冊』」三部けい・藤田和日郎・松浦だるま他…

『ミステリーズ!』vol.90

「私の一冊」酉島伝法 ハル・クレメント『20億の針』。 「対談 辻真先×米澤穂信 最新作『深夜の博覧会』&『王とサーカス』文庫化記念」 期待したほどつっこんだ話はありませんでした。「真ん中の名前」奥田亜希子 ――イラストレーターの白井真澄は本名で活動…

『ミステリーズ!』vol.89 2018年6月

「私の一冊」青柳碧人 チェスタトン『ブラウン神父の童心』 「弾正台切腹事件」伊吹亜門 ――弾正台京都支所にて、大巡察・渋川が閉ざされた文庫内で腹と首を斬って死んでいた。強請の事実をタネに、暗殺事件の黒幕を探らせていた最中だった。強請を悔いて自殺…

『ミステリーズ!』vol.87

「イメコン――カラースマイル」遠藤彩見 ★★☆☆☆ ――高校生の直央が市役所に行くと、紙吹雪が舞っていた……と思うと、紙吹雪の詰まったダンボールが女性職員の間近に落下してきた。その後もその職員・梢に物が落下してくることが続いた。直央は市長のイメージ・コ…

『ミステリーズ!』vol.86

「紐育チーズケーキの謎」米澤穂信 ――小佐内さんと小鳩くんは古城さんの通う中学校の文化祭に出かけ、ニューヨークチーズケーキを。キャンプファイアーに向かう小佐内さんに体格のいい男子学生がぶつかり転倒したのを見て、小鳩くんが駆けつけたものの小佐内…

『ミステリーズ!』vol.81【泡坂妻夫「酔象秘曲」未発表短篇一〇〇枚一挙掲載】

「私の一冊 桜庭一樹『少女には向かない職業』」芹沢央「胎土の時期を過ぎても」円居挽 「米澤穂信 講演会レポート――一文に願いを託す――」 太刀洗万智と読みが同じ大刀洗町での講演会です。別の日に講演のあった金沢ゆかりの作家、犀星と鏡花と徳田秋声のう…

『ミステリーズ!』vol.77【名探偵ルーフォック・オルメスがやって来る!】

「ルーフォック・オルメス対帆村荘六」芦辺拓「名探偵ルーフォック・オルメスの書誌事件簿」北原尚彦「オルメスの魅力」高野優 「北村薫×深緑野分トークショー」池澤春奈司会 深緑野分の読書歴、ペンネームの由来、参考文献の数などが話題にあげられていまし…

『ミステリーズ!』vol.80

「巴里マカロンの謎」米澤穂信 ――小佐内さんのつきあいで名古屋にできたパティスリーを訪れた小鳩君。小佐内さんが手を洗っているあいだに、注文していたマカロンセットが運ばれてきた。ところが気づくと、3つセットのはずのマカロンが、皿に4つ乗せられて…

『ミステリーズ!』vol.74【魅惑の“館”へようこそ 図書館ミステリの誘い】

「森谷明子×大崎梢×青崎有吾鼎談 はまかぜ便り」「事始」森谷明子 ★★★★☆ ――佐布留のことでお礼を言いに図書館を訪れた秋葉健一は、後輩である司書の日野に、幼いころにあった出来事を話してみた。山で迷った健一は、親戚の直子さんに助けられた。だが元妻の…

『ミステリーズ!』vol.72【米澤穂信インタビュー/もっと知りたい!江戸川乱歩の世界】

「『王とサーカス』刊行記念 米澤穂信特別インタビュー」「真実の10メートル手前」米澤穂信★★★★☆ ――破綻した新興企業の社長と広報兄姉が、姿を消した。妹から、姉を捜してほしいと頼まれたジャーナリストの太刀洗は、残された通話の内容をもとに、カメラマン…

『ミステリーズ!』vol.61

「第23回鮎川哲也賞/第10回ミステリーズ!新人賞 選考経過」 選考会を読むかぎりでは、受賞作『名探偵の証明』とキャラクターが魅力な『ねずみと巨獣』そえだ信、受賞作「サーチライトと誘蛾灯」・幻想小説ふうの鎌田秀美「瓢虫」・そつのない謎解き小説で…

『ミステリーズ!』vol.60【真夏のミステリ研究会ガイド】

「対談 大山誠一郎×逢坂剛 本格ミステリとハードボイルドの狭間で」 大山氏はほんとうに逢坂さんが好きなんだなあというのが伝わってくる対談です。こういうのは気持がいいですね。「古都パズル」有栖川有栖 ――五億円相当の宝物捜しを兼ねて、マリアの別荘で…

『ミステリーズ』vol.59、2013年JUN【特集 グルメミステリへの招待】

「殺意の古漬け 夫婦の機微を添えて」太田忠司 ――「わたしは古漬けみたいなものだ」……半年前の小火にシートをかぶせられたままの住居から、「夫が死にました」と通報してきた老婦人は、京堂景子警部補にそう伝えた。 古漬けはおまけみたいなものですね。お題…

『ミステリーズ!』vol.58 2013 APR【学園ミステリの新学期】

「学園ミステリという解放空間」中辻理夫 『ミステリーズ!』には珍しく、ちゃんとした特集解説がついていました。最近の学園ミステリの概説と、盛り上がりを見せる理由についての私見が紹介されています。ほとんど知っている作品でしたが、初野晴『退出ゲー…

『ミステリーズ!』vol.57【創元SF50周年】

SF特集の余波? 笠井潔「魔の山の殺人」は休載。「百々似隊商」西島伝法 ――溟渤《めいぼつ》を渡るために地面に張り渡された軌綱は、百々似《ももんじ》の腸繊維を縒り合わせて作られる。百々似を養生塁に収めるのが利塵師《りじんし》の仕事だ。「情を移…

『ミステリーズ!』vol.56 2012年12月【2012ミステリ総ざらい編集部座談会&青崎有吾・美輪和音インタビュー】

「私の一冊」長沢樹 「タイトルで嫉妬した」という樋口有介『彼女はたぶん魔法を使う』。「2012ミステリ総ざらい」 「一九二〇年代のドイツが舞台」のクッチャー『濡れた魚』や、「驚愕の結末」「トンデモ歴史ミステリ」『エジンバラの古い柩』、「一番ショ…

『ミステリーズ!』vol.55 2012年OCT【第九回ミステリーズ新人賞受賞作決定/没後十年、鮎川哲也を読み直す】

鮎川哲也賞は青崎有吾『体育館の殺人』。館シリーズのもじりだと言われるまで気づかなかった。 ミステリーズ!新人賞は近田鳶迩「かんがえるひとになりかけ」。本書に掲載。殺人事件の被害者の意識が胎児に乗り移り、聴覚だけで推理する、という趣向。「ある…

『ミステリーズ!』vol.54 2012年8月【ファンタジー&怪奇の調べ】

「私の一冊」勝山海百合 水見稜『マインド・イーター』。「「憎悪の谷」にはロードムービーの趣が」あるというのに興味を惹かれます。 「美しい雪の物語」梓崎優 ★★★★☆ ――コーヒーの白い花を目にするのは簡単ではない。すぐに散ってしまうその花は、コナ・ス…

『ミステリーズ!』vol.53 2012年6月【北欧ミステリの粋/伊坂幸太郎インタビュー】

「伊坂幸太郎ロングインタビュー 『夜の国のクーパー』刊行記念」 「異世界」「連城三紀彦」と気になるキーワードが。 「スカイツリーを君と ねじまき片想い 宝子のおもちゃ事件簿」柚木麻子 ★★★★☆ ――おもちゃ会社の商品開発室で働く宝子は、デザイナーの西…

『ミステリーズ!』vol.52 2012年4月【イヤミス特集】

イヤミス特集ということで、解説一つに新作一つ。ミステリーズはもうちょっと特集に力をそそいでもよいのでは――。「背徳の羊」美輪和音 ――知り合いの息子と我が子がよく似ていることから、篠田は妻の不貞を疑っていた。そんなとき知り合いの妻から「あなたの…

『ミステリーズ!』Vol.51【もっとドイツ・ミステリ】

今回はドイツ・ミステリ特集ということで、『犯罪』『罪悪』のシーラッハによる単行本未収録短篇「パン屋の主人」のほか、『犯罪』翻訳者とドイツの方の対談、そしてシーラッハのスピーチとエッセイ。シーラッハ以外にもう一人くらい実作の紹介が欲しかった…


防犯カメラ