これにて終刊のようです。高野文子の連載が読めなくなってしまうのは残念ですが、最近はちょっと柴田元幸教の教典みたいな気持ち悪い雑誌になって来ていたので、潮時なのでしょう。『トム・ソーヤーの冒険』マーク・トウェイン/柴田元幸訳/西岡千晶絵(The…
「マッチ売りの少女」高野文子 うわ、天才がとうとう凡人にははかりしれない領域に。展開図ふうの作風が極限まで推し進められてます。一つの頂点六角形の雪の結晶の平面図が、立方体になって立ち上がる。「いりません」の掌のつらなりが無情でした。マッチを…
高野文子が新連載! 毎号買っているので、確認もせず買ってからびっくりしました。「ひっかき傷」ステイシー・レヴィーン/岸本佐知子訳(Scratches,Stacy Levine,1993)★★★★☆ ――彼女はやがて私の肌をひっかきはじめた。私は顔をゆがめることも体を動かす…
なぜ「眠り」特集なのか!?という点にはいっさい触れず、当たり前のように鼎談がスタート。 よく言われる「日本人はなぜか印象派が好き」という決まり文句に、こんなに明確で(たぶん正解の)答えがあったんですね。 そして「眠り文学50選」。作品の抜粋と…
小川洋子と柴田元幸の野球対談に続き、柴田元幸の知り合いのアメリカ作家の野球観紹介エッセイが掲載されているのだが、これがめっぽう面白い。対談だとどうしてもお行儀よくなっちゃうところだけど、本音に近い変な視点や発言が引き出せているからだと思う…