『法螺吹き友の会』G・K・チェスタトン/井伊順彦訳(論創海外ミステリ 99)★★★☆☆

『Tales of the Long Bow』G. K. Chesterton,1925年。 連作短篇集『法螺吹き友の会』に、未訳短篇「キツネを撃った男」、邦訳単行本未収録作品「白柱荘の殺人」、同じく未収録のブラウン神父もの「ミダスの仮面」を収録。 表題作は、慣用句をわざと文字通り…

『チェスタトン著作集4 棒大なる針小』より

『作家論ノート』より「シャーロック・ホームズ」「マーク・トウェイン」「ヴィクトル・ユゴー」「イプセン」G・K・チェスタトン/安西徹雄訳 『A Handful of Authors』1953年。 作品を超えて普通名詞になったのは、ホームズと、ディケンズの登場人物だけ…

『マンアライヴ』G・K・チェスタトン/つずみ綾訳(論創社)★★★☆☆

珍訳で話題になっていた作品。どれどれと思って読んでみたが、思ったほどはひどくはない。むしろ同じく大森望氏が『SFマガジン』で取り上げていたマシスン『不思議の森のアリス』の悪訳の方がひどかった。チェスタトンってそもそも原文自体がひねこびてい…

『『ブラウン神父』ブック』井上ひさし編★☆☆☆☆

雑誌/ムック形式の本を想像していましたが、単行本でした。 期待はずれと聞いていたので期待はしていなかったのだけれど、それをはるかに上回る期待はずれでした。 よかったのっていうと、別役実と小池滋と翻訳二篇くらい。中村保男と別宮貞徳が次点。泡坂…

「ミダスの仮面」チェスタートン/若島正訳(『ミステリマガジン』1998年10月号No.511【アガサ・クリスティーと埋もれた逸品】より)★★★☆☆

「ミダスの仮面」チェスタートン/若島正訳(The Mask of Midas,G. K. Chesterton,1935?)★★★☆☆ ――小さな店に一人の男が立っていた。脱獄の手助けをした疑いがもたれている。その男を眺めていた三人の男がいた。警察署長グライムズ大佐がめずらしく大衆の…

『詩人と狂人たち』チェスタトン(創元推理文庫)★★★★★

「おかしな二人連れ」(The Fantastic Friends, ) ――医者のガースがさびれた宿を立とうとしていたところ、おかしな二人連れの客が訪れた。詩人で画家のガブリエル・ゲイルとマネージャーのハレルだという。ゲイルは宿の看板を描き変える仕事が好きだった。…

『四人の申し分なき重罪人』チェスタトン(国書刊行会)★★★☆☆

〈誤解された男のクラブ〉をめぐる四つの事件。とはいえ、他のミステリ短編集のようにシリーズを通した探偵役がいるわけでもないし、〈誤解された犯罪者〉という共通点&プロローグとエピローグはあるものの、独立した四つの中篇が収録されていると思ってい…

『ミステリークラシックス〜甦る名探偵達〜 ブラウン神父編1』森元さとる(講談社)★★☆☆☆

「翼ある剣」「秘密の庭」のブラウン神父譚二篇に、『探偵小説の世紀』よりベリスフォード「偽痣」とド・ヴィア・スタクプール「真珠のロープ」を収録。 ブラウン神父の漫画化ということで読んでみました。「翼ある剣」――言わずと知れた超名作。しかし雰囲気…

『ブラウン神父の知恵』チェスタトン/中村保男訳(創元推理文庫) ★★★★☆

ブラウン神父ものの第二短編集。トリックのインパクトという面から見れば『童心』より劣るのは否めないが、それも比較すればの話。「器械のあやまち」「ペンドラゴン一族の滅亡」「ブラウン神父のお伽噺」はまぎれもない名作だし、ほかに「グラス氏の失踪」…


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