『刑事コロンボ 二枚のドガの絵』W・リンク、R・レビンソン/藤崎誠訳(二見書房サラブレッド・ブックス11) 刑事コロンボのノヴェライズの翻訳――という体裁ですが、実際には訳者となっている藤崎誠こと瀬戸川猛資がシナリオをもとに書き起こしたものだそ…
『刑事コロンボ 完全版』vol.1 DISC3(ユニバーサル)「ホリスター将軍のコレクション」(Dead Weight,1971)★★★★☆ ――特別監査があるから身を隠すよう不正の共犯者ダットン大佐から忠告されたホリスター将軍は、不正の発覚を恐れて大佐を銃殺する。母とヨッ…
『刑事コロンボ 完全版』vol.1 DISC2(ユニバーサル)「構想の死角」(Murder By The Book,1971)★★★☆☆ ――フランクリンとフェリスは人気ミステリ作家コンビだ。フランクリンはコンビ解散を言い出したフェリスを別荘に誘い、オフィスで残業するから帰れない…
『怪盗グルーのミニオン超変身』(Despicable Me 4,米,2024) 原題にある通り、怪盗グルーシリーズの第4弾。 制作:イルミネーション。監督:クリス・ルノー。 子ども向けだと思っていたのでこれまで一作も観たことがありませんでしたが、意外とドタバタ…
『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(Godzilla x Kong: The New Empire,米,2024)★★★☆☆ レベッカ・ホール、ダン・スティーヴンス他出演。 これはこれでよい。 アメコミヒーロー集結映画の怪獣版といったところでした。 どうやら続編らしく、前提となる設定が…
『ウィッシュ』『ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』(ディズニー,米,2023) 『WISH』『Once Upon A Studio』 クリス・バック他監督。ジェニファー・リー脚本。生田絵梨花、福山雅治他吹替。 本篇上映前に、ディズニーキャラ大集合の記念撮影短…
『ゴジラ-1.0(マイナス・ワン)』(東宝,2023) 山崎貴監督・脚本。神木隆之介、浜辺美波、吉岡秀隆、他出演。 ゴジラ映画をちゃんと見るのは実は初めて。 上映前の予告編で流れた『ゴールデン・カムイ』の新品コスプレ衣装を見ていたので、『ゴジラ-1.0』…
『幻の「長くつ下のピッピ」』高畑勲×宮崎駿×小田部羊一(岩波書店) 高畑勲は1968年の映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』の制作が遅れ興行的にも失敗したことで、東映動画での将来が絶たれてしまいます。しかし1971年、東京ムービーの制作会社Aプロダクシ…
『ライオン・キング』(The Lion King,米,2019) ディズニーアニメのフルCGリメイク作品。 CGもここまで来たのか、という圧巻の映像です。何の前知識もなく観たので、台詞に合わせて口が動く以上はたぶん実写じゃなくてCGなんだよなあ……というレベル…
『トイ・ストーリー4』(Toy Story 4,米,2019) ジョシュ・クーリー監督。アンドリュー・スタントン他脚本。唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子、他吹替え。 物語は9年前、羊飼い人形のボー・ピープがもらわれていくところからスタートします。そして9年後…
佐藤健主演。高橋一生、藤原竜也、北村一樹、沢尻エリカ、黒木華ほか。 製作者が語るべき手段を知らないため長い長い回想シーンでお茶を濁し、回想シーンが明けたらなぜだかみんな心境が変わってるというしょーもない映画でした。困ったときの回想挿入。 お…
『Star Wars: The Rise of Skywalker』 監督・脚本J・J・エイブラムス。デイジー・リドリー他出演。 つきあいで観ました。7・8未見。4~6のテレビ吹替え版しか観たことがなかったので、いままでチューイのことを中尉だと思っていました。ハン・ソロだけ…
刑事コロンボ廉価版の1枚目。「殺人処方箋」(Prescription: Murder,1967)★★★★☆ ――結婚十年になる精神科医フレミングは女優のジョーンとの浮気がばれて、妻のキャロルに離婚を切り出されて名声と財産も失う危機に陥った。サプライズの結婚記念旅行を計画…
コーネル・ウールリッチ原作。テッド・ラズラフ監督。ボビー・ドリスコール、アーサー・ケネディ、ポール・スチュアート出演。 ニューヨークのアパートで両親と暮らすトミー少年は、日頃から自分の空想した作り話を人に聞かせては両親を困らせていた。ある蒸…
ケビン・スペイシー主演。 アンジェラ役の女の子がかわいくないのになんで男をメロメロにする色っぽい役をやってるんだろうと思っていたけど、だんだんかわいくみえてくるから不思議です。 結局、軍人のお父さんは最後まで自分を解放できずに、解放できない…
『蜘蛛女』(Romeo Is Bleeding,英・米,1993) ゲイリー・オールドマン主演。殺し屋にレナ・オリン。奥さんにアナベラ・シオラ。マフィアのボスにロイ・シャイダー。愛人役にジュリエット・ルイス。 吹替え版で観ました。 警官のジャックはマフィアに情報…
ルネ・ラルー監督。ステファン・ウル原作。 フランスのSF作家ステファン・ウル作品のアニメ映画化。 古い作品なので当然、内容・絵柄・テーマ曲に古さを感じさせるものの、ドラーグ人の星に棲息する各種生物の描写はいま見ても面白い。静止画であればそれ…
『パリ20区、僕たちのクラス』(Entre les murs,2008,仏) ローラン・カンテ監督。フランソワ・ベゴドーほか脚本。フランソワ・ベゴドーほか出演。 中学校の国語教師フランソワの新学期が始まった。何かというと揚げ足を取るエスメラルダ、エスメラルダと…
『ラルジャン』(L'Argent,1983,仏・スイス) ロベール・ブレッソン監督・脚本。レフ・トルストイ原作。クリスチャン・パティほか出演。 小遣いの無心を父親に断られたノルベールは、友人の誘いに乗って贋札を使用する。写真店の主人は贋札に気づき、燃料…
『パリより愛をこめて』(From Paris with Love,2010,仏) ピエール・モレル監督。リュック・ベッソン原案。ジョン・トラボルタ、ジョナサン・リース=マイヤーズ、カシア・スムトゥニアクほか出演。 ジェームズ・リース(ジョナサン・リース=マイヤーズ…
『Dr.パルナサスの鏡』(The Imaginarium of Doctor Parnassus,2009,米・カナダ) テリー・ギリアム監督。ヒース・レジャー、ジョニー・デップ、リリー・コール、クリストファー・プラマー、トム・ウェイツほか出演。 大道芸一座の長・パルナサス博士(ク…
『戦場でワルツを』(Waltz with Bashir,2008,イスラエル・仏・独・米) アリ・フォルマン監督。 イスラエルによるパレスチナ人虐殺を、動く紙芝居のような独特のアニメーションで描いたドキュメンタリー。 アニメという手法を選んだ理由は最後になってわ…
『第9地区』(District 9,2009,米・ニュージーランド) ニール・ブロムカンプ監督・脚本。シャールト・コプリーほか出演。 南アフリカのヨハネスブルク上空に現れた宇宙船。どうやら司令船を失い、コントロールが効かなくなってしまったらしい。衰弱して…
だいぶ前から話題になっていたものをようやく観ました。01「ピンク色の研究 A Study in Pink」 ピンクとは被害者のスーツケースの色です。ホームズが推理を畳みかけるように披露したり、頭のなかで考えていることが字幕で出たりといった演出は面白い。実際に…
『新・明日に向って撃て!』(Butch and Sundance: The Early Days,1979,米) リチャード・レスター監督。 若き日のブッチとサンダンスの物語。最初は、あ〜あやっちゃったなあ、、、と思っていたけれど、意外と(あくまで意外とですが)面白い映画でした。…
キャサリン・ロスが出ているのが救い、といった映画になってしまっていました。エッタ・プレイスのその後、という設定は面白いのですが、まったく活かされていません。ブッチとサンダンス以外に気があるそぶりを見せる男など登場させるものではありません。…
ストーリーとは関係ないけれど、船長さんだか隊長さんだかが、早急を「さっきゅう」と発音しているのが印象に残っています。今やNHKのアナウンサーも「そうきゅう」と発音する時代ですもんね。そんな30年前の映画です。 ストーリーは有名な、南極に置き…
『ドラキュラ』(Bram Stoker's Dracula,1992,米) フランシス・フォード・コッポラ監督。ゲイリー・オールドマン主演。ヴァン・ヘルシングはアンソニー・ホプキンスか。語り手ハーカーにキアヌ・リーブス。ハーカーの婚約者ニーナにウィノナ・ライダー。 …
『おかしなおかしな大追跡』(WHAT'S UP, DOC?,1972,米) ピーター・ボグダノヴィッチ監督。バーブラ・ストライサンド、ライアン・オニール主演。 はじめのうちはバーブラ・ストライサンドがひどすぎて笑えませんでした。ライアン・オニールに同情してし…
『ゲーム』(The Game,1997,米) デヴィッド・フィンチャー監督。マイケル・ダグラス、ショーン・ペンほか出演。 これは一見、『スティング』や『ユージュアル・サスペクツ』のようなどんでん返しものに見えますが、「ゲーム」と断っているからには、「ゲー…