『S-Fマガジン』2019年10月号No.735【神林長平デビュー四十周年記念特集/ジーン・ウルフ追悼特集】

「鮮やかな賭け」神林長平 四十周年記念、書き下ろし読み切り。「選考文――評者・神林長平の見出した才能」伴名練 『137機動旅団 新・航空宇宙軍史』谷甲州 こちらも四十周年記念の長篇一挙掲載。 『SFのある文学誌(66)佐藤春夫――幻想するノンシャランな…

『S-Fマガジン』2019年8月号No.734【『三体』と中国SF】

「天図」王晋康《ワン・ジンカン》/上原かおり訳(天图,王晋康,2017)★★☆☆☆ ――明日の科学に関するものだと言って老人が持ち込んだ図面は、交通事故で生き残った自閉症の少年が書いたものだった。科学者やサイエンスライターの交流を企画する会社社長・易…

『S-Fマガジン』2019年4月号No.732【ベスト・オブ・ベスト2018】

今月の特集は『SFが読みたい! 2019年版』ランキング上位作家書き下ろし&訳し下ろし特集です。「サーペント」飛隆浩「戦車の中」郝景芳/立原透耶訳(战车中的人,郝景芳,2017)★★☆☆☆ ――村はすでにほぼ破壊されていた。突然イヤホンの中で警報器が鳴り響…

『S-Fマガジン』2019年2月号No.731【百合特集】

今月号は編集者の趣味全開で百合特集ということになっていますが、実は受賞作特集でもありました。「ピロウトーク」今井哲也 生まれ変わりと赤い糸をSF的に 「月村了衛インタビュウ」聞き手:青柳美帆子 月村氏が脚本家だったころに書いた『ノワール』に影…

『S-Fマガジン』2018年12月号No.730【ハーラン・エリスン追悼特集】

【ハーラン・エリスン追悼特集】「その頃、ぼくたちはみんなかれのファンだった。」鏡明「失われた時間の守護者」ハーラン・エリスン/山形浩生訳(Paladin of the Lost Hour,Harlan Ellison,1985) ――墓地で出会った白人の老人ガスパールと、黒人の若者ビ…

『S-Fマガジン』2018年10月号No.729【配信コンテンツの現在】

「火星のオベリスク」リンダ・ナガタ/中原尚哉訳(The Martian Obelisk,Linda Nagata,2017)★★★☆☆ ――地球がゆるやかに滅び行くなか、八十歳になる建築家のスザンナは十七年前から、かつて地球の殖民地があった火星に人類滅亡後も残るオベリスクを建てよう…

『S-Fマガジン』2018年08月号No.728【アーシュラ・K・ル・グィン追悼特集】

「赦しの日」アーシュラ・K・ル・グィン/小尾芙佐訳(Forgiveness Day,Ursula K. Le Guin,1994) ハイニッシュ・ユニヴァースもの「古い音楽と女奴隷たち」と同世界観の本邦初訳作品。「名前のつけられないものを書く――アーシュラ・K・ル・グィン イン…

『S-Fマガジン』2018年6月号No.727【ゲームSF大特集】

特集は小川一水と柴田勝家とゲームライター2人の小説と、エッセイやガイド、それにスピルバーグのインタビュウ。そもそもがスピルバーグ監督のゲームSF映画『レディ・プレイヤー1(Ready Player One』に合わせた企画だそうです。 「SFのある文学誌(58…

『S-Fマガジン』2018年4月号No.726【ベスト・オブ・ベスト2017】

「「方霊船」始末」飛浩隆 ――〈磐記大定礎縁起〉の台本を書き、惑星〈美縟〉の大事件の発端となった女傑ワンダ・フェアフーフェン氏。彼女が「鳥頭」の友人と最初に出会ったのは、とある私立学校の寄宿舎でのことだった――(扉惹句より) 『SFが読みたい!…

「キャンディケイン」藤田和日郎、「一日三食絶対食べたい」久野田ショウ、『ACCA PS』『ACCA 外伝 ポーラとミシェル』『ハヴ・ア・グレイト・サンデー』オノ・ナツメ、『S-Fマガジン』2018年2月号

『モーニング』2018年2・3合併号(講談社) オノ・ナツメと藤田和日郎とやまだないとの読み切りが掲載されている、36周年記念号です。『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』というコメディと、『テセウスの船』というサスペンスが面白そう。「黒博物館 キャンデ…

『アフタヌーン』2017-12「二人で破戒れば怖くない」源勇気、『S-Fマガジン』2017-12

『アフタヌーン』2017年12月号(講談社)『おおきく振りかぶって』137「4市大会 8」ひぐちアサ まさかの佐倉ピッチャーです。『ヴィンランド・サガ』144「バルト海戦役 20」幸村誠 敵味方入り乱れての戦場だからこそ(?)の、二つの再会。『しったかブリ…

『1518!』(4)相田裕、『S-Fマガジン』2017年10月号、『崖際のワルツ』椎名うみ、『星が原あおまんじゅうの森』全5巻、『アフタヌーン』2017年10月号

『1518!イチゴーイチハチ!』(4)相田裕(ビッグスピリッツコミックス) 帯の文章がいいですね。「夢を諦めるところから始まる物語」。烏谷が新しい楽しみを見つけ、会長が野球への気持を整理して、ひとまず一段落つきました。もうすぐ終わっちゃいそうな…

『S-Fマガジン』2017-8、『リウーを待ちながら』1(朱戸アオ)、『レディ&オールドマン』3

『S-Fマガジン』2017年8月号No.722【スペースオペラ&ミリタリーSF特集】 特集は興味がないのでスルー。「筒井康隆自作を語る」の第2回を読む。「乱視読者の小説千一夜(54)再版を禁ず」若島正「書評など」◆『人工知能の見る夢は AIショートショート…

「宇宙のライカ」久野田ショウ、「太めの女」志村貴子、『娘の家出』6、『S-Fマガジン』2017年6月号

『アフタヌーン』2017年6月号(講談社)『青野くんに触りたくて死にたい』6「協力者」椎名うみ 幽霊という存在に対する、ある意味でまともな対応がようやくなされそうです。……が、二人の蜜月の危機でもあります。『我らコンタクティ』2「八百屋お七で危機一…

『S-Fマガジン』2017年4月号No.720【ベスト・オブ・ベスト2016】

「ルーシィ、月、星、太陽」上田早夕里 ――〈ブルームの冬〉後、生き延びたルーシィは冷たい海の中を泳いでいた(惹句より)「ちょっといいね、ちいさな人間」ハーラン・エリスン/宮脇孝雄訳(How Interesting: a Tiny Man,Harlan Ellison,2010) ――私が創…

『S-Fマガジン』2017年2月号No.719【特集ディストピアSF】

映画『虐殺器官』公開記念のディストピアSF特集です。声優(?)と監督と企画プロデューサーのインタビュウと、巽孝之と岡和田晃による評論、ディストピアSF作品ガイド、小説3作など。岡和田氏の評論は樺山三英『ドン・キホーテの消息』に言及されてい…

『S-Fマガジン』2016年12月号No.718【特集 VR/AR】

「バーナード嬢、アニメ化記念にSFマガジンに出張して曰く。」施川ユウキ「シミュラクラ」ケン・リュウ/古沢嘉通訳 「キャラクター選択」ヒュー・ハウイー/大谷真弓訳(Select Character,Hugh Howey,2015)★★★★☆ ――ゲームをしているところを夫のジェイ…

『S-Fマガジン』2016年10月号

「海外SFドラマ特集」「ウルフェント・バンデローズの指南鼻(後篇)」ダン・シモンズ/酒井昭伸訳「浅倉ヴァンス爆誕」酒井昭伸 「七千六日の少女 怨讐星域 特別篇」梶尾真治 「SFのある文学誌(48)危険な洋書とショウの社会改良優生学 松村みね子の幻…

『S-Fマガジン』2016年8月号No.716【ハヤカワ・SF・シリーズ総解説】

SF文庫に続いてはハヤカワ・SF・シリーズの総解説です。そもそも銀背はポケミス以上に書店に置かれている確率が低いし、古本屋でも見かけることはないので、存在自体を知らない作品が多かったです。ヴェルヌやウェルズやドイルなんかの古典も出していた…

『S-Fマガジン』2016年6月号No.715【やくしまるえつこのSF世界】

「やくしまるえつこのSF世界」 相対性理論のやくしまるえつこ特集。連載「あしたの記憶装置」、円城塔とのことばのかけらコラボ、イメージイラスト競作、エッセイ、評論、トリビュート漫画&小説、CD解説。「近代日本奇想小説史 大正・昭和篇(27)大正…

『S-Fマガジン』2016年4月号No.714【ベスト・オブ・ベスト2015/デヴィッド・ボウイ追悼特集】

「変わり続けた男の物語 Goodbye, David Bowie 1947-2016」 ブレイク作「スペイス・オデッセイ」とアルバム3作と映画『地球を売った男』をSF作品と見なして解説&追悼したミニ特集。 「overdrive」円城塔「烏蘇里羆《ウスリーひぐま》」ケン・リュウ/古…

『S-Fマガジン』2016年2月号【特集・「スター・ウォーズ」】

J・J・エイブラムス監督インタビュウのほか、鏡明、添野知世らによるエッセイ・評論など。 「「オデッセイ」と火星SFの系譜」 もう一つのSF映画&原作特集。「契約義務」ジェイムズ・L・キャンビアス/中原尚哉訳 ――火星のダイモス・コミュニティの契…

『アフタヌーン』2015年12月号「冬の海」環縁、『S-Fマガジン』2015年12月号No.712

『アフタヌーン』2015年12月号(講談社)『フラジャイル』17「岸先生、赤ちゃんが大変です!」18「岸先生、高柴先生も大変です!」 ドラマ化&4巻発売記念の巻頭カラー&二話掲載。セカンドオピニオン外来を訪れた、肺炎の赤ん坊の母親。同意書にサインする…

『S-Fマガジン』2015年10月号No.711【伊藤計劃特集】

何度目かの伊藤計劃特集。言うまでもありませんが、「伊藤計劃の新作」が掲載されているわけもなく。。。伊藤計劃と「同世代」「以後」の作家たちと、伊藤計劃以後のSFの状況と展望についてです。予告によれば次回も伊藤計劃特集。『虐殺器官』『ハーモニ…

『S-Fマガジン』2015年8月号No.710【ハヤカワ文庫SF総会説 PART3[1001-2000]】

「ハヤカワ文庫SF総会説 PART3 [1001-2000]」 「ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』やM・ジョン・ハリスン『ライト』が好きな人が読むと小躍りするだろう」と評されているマイクル・スワンウィック『大潮の道』に惹かれます。ほかには、「(『失われた…

『S-Fマガジン』2015年6月号No.709【ハヤカワ文庫SF総解説 PART2 [501-1000]】

「ハヤカワ文庫SF総解説 PART2 [501-1000]」 読みどころは、樺山三英による『鉄の夢』評「これは単にナチズムの諷刺に止まるものではない」「ナチズムの持つ荒唐無稽な世界像、英雄化への欲望、その裏に潜む差別と偏見、露骨な権力志向はまた、多くのSF…

『S-Fマガジン』2015年4月号No.708【2000番到達記念特集 ハヤカワ文庫SF総解説 PART1[1〜500]】

隔月刊になってからの一号目。なのにいきなり文庫総解説と連載ものばかりで、読むとこない。。。「ハヤカワ文庫SF総解説 PART1[1〜500]」 豪華執筆陣によるハヤカワSF文庫の総解説。円城塔や新城カズマといった小説家のほか、東雅夫や西崎憲といった幻…

『S-Fマガジン』2015年2月号No.707【創刊55周年記念号/PSYCHO-PASS サイコパス2】

『マルドゥック・アノニマス』(1)冲方丁「特集 PSYCHO-PASS サイコパス2」『青い海の宇宙港』(1)川端裕人「SFのある文学誌(38)」長山靖生 「書評など」◆創元のアンソロジー『黒い破壊者 宇宙生命SF傑作選』。ポケミス『地上最後の刑事』続編『カ…

『S-Fマガジン』2015年1月号No.706【円谷プロダクション×SFマガジン】

来年2月から隔月刊。『SFマガジン』は偶数月、『ミステリマガジン』は奇数月刊行。 「円谷プロ クロニクル 2016年の挑戦」 山本弘・北野勇作・小林泰三によるオマージュ短篇など。「第2回ハヤカワSFコンテスト受賞作発表」 柴田勝家『ニルヤの島』が受…

『S-Fマガジン』2014年12月号No.705【R・A・ラファティ生誕100年記念特集】

「聖ポリアンダー祭前夜」R・A・ラファティ/柳下毅一郎訳「その曲しか吹けない」R・A・ラファティ/山形浩生訳「カブリート」R・A・ラファティ/松崎健司訳「SFのかたち」R・A・ラファティ/大森望訳「ラファティ・ラブ」浅倉久志/古沢嘉通訳「…


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