『わしらは怪しい探険隊』椎名誠(角川文庫)★☆☆☆☆

『わしらは怪しい探険隊』椎名誠(角川文庫)

 久しぶりに読み返しましたが、いま読むとキツイ。。。昭和だなあ。

 まったく中身のない内容を説明的な饒舌体で延々と紡いでゆくスタイルは、いま読むと一部のラノベにも通ずるような気もします。

 SFマガジンに連載されているエッセイはいま読んでも違和感を感じないので、時代に即した文章というのはやはり時代が過ぎると古びてしまうものなのだなあと感じてしまいます。

 離島でのきつい天幕生活に挑む会「東日本何でもケトばす会」の、結成当時の行状記。椎名隊長ほか隊員たちの個性が光る、前代未聞の面白さ!

 酒と食糧の大移動、テント張り、かまど設置、ゴミの穴ほり、蚊の大襲来等々、夜明けとともに雑用と自然との戦いが始まり、美しい夕焼け空が疲れきった一日の終わりを告げる――。

 海と冒険と仲間、椎名文学の三大要素がたのしめる「怪しい探険隊」ものの、記念すべき第一書。(カバーあらすじ)

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