『yomyom 9（ヨムヨム vol.9）』（新潮社）

　いつものようにコラム等だけを読む。

「海外ミステリはやめられない」江國香織×児玉清
　メアリ・Ｈ・クラークのことを「健全な家庭とか、恋愛に対する信頼は揺るがない」と仰っていて、なるほどそういう言い方をすればいいのか。

「映画に向かない職業」赤川次郎
　ミステリ映画の紹介。『探偵スルース』『ナイル殺人事件』『ゴスフォードパーク』『雨の午後の降霊祭』ルネ・クレール版『そして誰もいなくなった』

「ベスト・ヒット・名探偵」石田衣良
　ハードボイルド御三家から矢吹駆まで。

豊崎由美・大森望・東えりか・千野帽子

「僕は絵を連想して本を読むクセがある」宇野亜喜良
　『侏儒の言葉』や堀口大學訳『コクトー詩集』読みたくなっちったよ。

「人類の歴史はドーダの歴史」鹿島茂
　キリスト教のセックス断罪は「陰ドーダ理論のコードを当てはめると、見事に解析できるからです」って楽しいなあ。
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『ダ・ヴィンチ』2009年1月号

◆「アニメ『魍魎の匣』ＤＶＤ発売記念対談」京極夏彦×中村亮介

◆「『女神記』桐野夏生インタビュー」

◆「昭和の大怪盗怪人二十面相の魅力、再び！」北村想・仲村トオルインタビュー

◆「“自分”マンガ家特集」カラスヤサトシ×東村アキコ×福満しげゆき鼎談、ほか

◆「それでも作家になりたいですか？」（第2回）岡野宏文×豊崎由美

◆「2009年の隠し玉」
　では、講談社・舞城王太郎『奈津川血族物語（仮）』（夏）、集英社・森見登美彦『ヨイヤマ万華鏡』（6月）、新潮社・島田荘司『写楽　閉じた国の幻』（末）、東京創元社・ジョー・ウォルトン『Farghing』、湊かなえ『贖罪』、森谷明子『白の祝宴』、早川書房・春樹訳チャンドラー第二弾『さよなら、愛しい人』（春）などが気になる。それにしても『さよなら、愛しい人』ってタイトルはヤだなあ。『ロング・グッドバイ』だったんだから『フェアウェル、マイ・ラヴリー』でいいじゃん。
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