『シンカン』VOL.7 2012

 残念なことに今回はオガツカヅオが掲載されてません。

「青い魚と春の溜息」オオタガキフミ(京都よしなしごとシリーズ6)
 ――ナポレオンの絵の近くに桜があって、その下に青い魚がいる。八木が知り合ったフランス人は、祖母から伝えられたその場所を探していました。。。

 また新キャラ登場。どんどん八木と笹屋の影が薄くなってしまっています。
 

「まぁちゃんはお金持ち」松田奈緒子
 ――轟万喜子は売れっ子脚本家だが、貧乏だった過去が災いして、自分のためにお金を使えない強迫神経症だった。

 当初の『シンカン』らしい、女の生き方!という作品。夢も希望も美貌も才能もお金もあるのに……
 

「TUKIKAGEカフェ」川原由美子
 ――友人が見せてくれたのは、薄い石のようなものが貼ってある本でした。貧しい娘に翼をやってしまって地上で暮らすことになった元天使が内職で作った本――そんなふうに想像して二人で楽しんでいました。

 書き下ろしを加えて第一巻が発売された「TUKIKAGEカフェ」の新作です。月の住人の言葉たち。
 

  [bk1]

『BUTTER!!!』(4)ヤマシタトモコ、『地球の放課後』(5)吉富昭仁、『TUKIKAGEカフェ』(1)川原由美子、『巨娘』(2)木村紺

 『BUTTER!!!』は文化祭当日。実際に舞台を経験したことで、また次の段階を目指したくなってしまいます。『地球の放課後』はいよいよ佳境か。まったりで始まった第5巻ですが、やがて四人の共通項が明らかに。『TUKIKAGEカフェ』は『シンカン』連載に描き下ろしを加えた一冊。帰ってきた『巨娘』。木村紺は才能と悪ノリのバランスが崩れると目も当てられないけれど、保たれると面白い。

   


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