2008-11-05から1日間の記事一覧

『パノラマ島綺譚』江戸川乱歩・丸尾末広(エンターブレイン)★★★★☆

『パノラマ島』って乱歩のなかではあまり好きな作品ではない。いちばん肝心な広介の夢の魅力ってのがピンと来なくて。それを絵にしてみせてくれたのがこの本。アホらしい(とわたしはそれまで思っていた)楽園すら美しく描いて見せてしまう画力に感服。 『パ…

『月光果樹園』高原英理(平凡社)★★★★☆

各種媒体に発表した評論を一冊にまとめたもの。 著者なりに思う「幻想文学」についての言葉――「過剰に身の丈を越えたがる自由と高慢の文学しか念頭にない」。「その基本にあるものをひと言でいうなら、形而上学への憧憬である」――が印象に残ります。 『月光…

『北村薫の創作表現講義』北村薫(新潮選書)★★★☆☆

いや、これはさすがにというかいくらなんでもというか、いくら北村薫の「小説の読み方」が面白いからといって、まるっきりただの大学講義です。。。 『北村薫の創作表現講義』


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