『yom yom 10』『SFが読みたい!2009』『GENTE 3』

yom yom 10』(新潮社)

 あいかわらずエッセイだけ読んでます。しかも今号は瀬名秀明「対決!ボンド・フレミングVS.メグレ・シムノン」と日向蓬「ディケンズをイッキ読み」しか読んでません。

 シムノンディケンズを無性に読みたくなりました。ディケンズは冊数は多いけど新潮文庫では出しているタイトル数が少ないので、あまり「イッキ読み」なところが伝わって来ませんでした。日向氏が『クリスマス・カロル』のことを「ただもう、好きになるために存在している小説」と評していて、至言です。

  

SFが読みたい! 2009年版』(早川書房

 何となく買ってしまったけれど、『S-Fマガジン』を毎号読んでいる人間にとっては、ガイド本としてはあまり新しいところがないんですよね。

 ただし今年は『SFが読みたい』十周年ということで、過去十年のベスト10リストと大雑把な総括付き。それから牧眞司氏が本誌に連載している文芸書紹介コーナー過去7年分から30作品を選出。

 あとは山本弘インタビュー、今日の早川さん、アンケートコメント、各社刊行予定。やっぱり国書刊行会が楽しみです。山尾悠子フリッツ・ライバージャック・ヴァンスなどなど。円城塔氏の『蒸気駆動の少年』アンケート回答コメント「他人事と思えなさ加減に。」が無性におかしい。

  

『GENTE』(3)オノ・ナツメ太田出版f×comics)★★★★★

 うわ。なにげに完結です。

 時間軸的には『2』『リストランテ』『3』ということになるようです。

 しかし『リストランテ・パラディーゾ』ではほんとにただの口うるさいおじいちゃんみたいだったルチアーノなのに、『GENTE』ではめちゃくちゃかっこいい。『リストランテ』では詳しいエピソードが描かれていたのはジジくらいだったけれど、描かれていなかった人たちのなかでもルチアーノがいちばん意外性があって印象が強いです。
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