『ユーロマンガ(2)』『前夜祭』『COPPERS(1)』『聖☆おにいさん(3)』『ミステリーズ!(34)』

今週読んだ本のメモ。

ユーロマンガ』Vol.2
 第一号の続き。前回はヨーロッパ漫画を初めて読んだので、かなり新鮮でインパクトがありましたが、早くも飽きてしまいました。連載の形じゃなくてまとめて読んだ方がいいかもしれない。
 

『前夜祭』小田扉
 小田扉の百合もの(?)――だそうですが、「男の友情=BL」だとするなら、「女の友情やしがらみ=百合」というくらいの意味では百合ものでした。シリアス系の表題作に、ギャグ系の短篇数篇を併録。
 

『COPPERS(1)』オノ・ナツメ
 51分署の警官たちの物語。第一話で主要キャラ大勢がひと息に紹介される、普通じゃ考えられない詰め込み方ですが、キャラが立っているので無理なくすんなり覚えられます。これって相当すごいことなんじゃないのかなあ。
 

聖☆おにいさん(3)』中村光
 新キャラ(?)登場。その気になればネタの数もキャラの数もストックが無尽蔵かもしれません。
 

『ミステリーズ』Vol.34
 「泡坂妻夫追悼企画」と「北村薫×桜庭一樹対談」掲載。追悼企画の方は「DL2号機事件」再録と各氏追悼文だけなのが残念。久しぶりに読んだら知らない人ばっかり。似鳥鶏「まもなく電車が出現します」は、部室争いの最中に開かずの部室に鉄道模型が出現した……。トリッキーな作品以上に荒唐無稽で強引な日常の謎の、ユーモア小説。ユーモアというか、ノリです。乾ルカ「アタエル」は、犬の餌やりのアルバイトには怪しいところがあって、いるはずの家族の姿が一人見えず……。三人称なのに一人称みたいな文体なので読みづらい。この手の話には珍しく真相がはっきりと語られており、奇妙な味ではなく社会性のあるグロテスクな話になっています。
 

銀河ヒッチハイク・ガイドダグラス・アダムス/安原和見訳

人類は衰退しました


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