『ミステリマガジン』2013年7月号No.689【翻案の魅力「二流小説家」】

 『二流小説家』が日本を舞台にして日本で映画化されたことにちなみ、今月号は翻案特集というひねった特集でした。

「インタヴュー 上川隆也武田真治、猪崎宣昭」

「男の乳房が揺れる夏」「鷹」デイヴィッド・ゴードン

「よい翻案わるい翻案」新保博久、「アレンジの妙を楽しむ」末國善己

「紳士の行ゑ」黒岩涙香
 ガボリオ「失踪」の翻案。

「カミの2つのコント+2」カミ/高野優訳
 「ホラホラ男爵のエッチな冒険(L'Horrible Surprise)」「美しいチーズ屋の女房(La Belle Fromagère)」の翻訳と翻案。

「北緯54.2度の本棚を飛び出す」(4)マライ・メントライン
 イスラム教徒の犯した重罪を裁くに当たって、イスラム法的な解釈の問題が焦点となったという、ミステリ小説のような本当の話。

「第66回日本推理作家協会賞受賞メッセージ」
 短編部門で若竹七海「暗い越流」が受賞。無冠の女王がついに。

『迷宮解体新書』65「宮内悠介」村上貴史

「書評など」
シャーロック・ホームズ 絹の家』は、ドイル財団が認めた「続編」パスティーシュ『予期せぬ結末1 ミッドナイト・ブルー』ジョン・コリアは、扶桑社文庫から刊行された異色作家シリーズの第一弾。ロン・カリー・ジュニア『神は死んだ』は、本当に神が死んでしまった世界の物語。

「ワタシハ私」マイクル・Z・リューイン

 


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