『good！アフタヌーン』2017年3月号
「確率よこんにちは」安居
――無限の可能性がある若いサキには「確率さん」もランダムな結果を提供する。だが老い先短いおばちゃんには確率も手を抜いてしまう。サイコロを振っても一の目しかでなくなった。そしてサキも同じように……。
四季賞2016冬、藤島康介特別賞受賞作。ワンアイデアが極めて安易な使われ方をしています。p.442ページ「わたし死んじゃうの？」のコマこそ凄みがあったものの、ほかは結末も含めて安易のひとことでした。
「巨娘」（26）木村紺
播磨魚さんと同僚の滝川くんが主役です。ラブコメっぽい雰囲気を破壊するジョーさんでした。
『僕だけがいない街』（9）三部けい（角川コミックスエース）
全８巻で（本篇が）完結した『僕だけがいない街』。『僕だけがいない街 Re』のタイトルで連載されていたその外伝が、第９巻という位置づけで刊行されました。悟事故後の加代と賢也の心理と、母親から見た少年悟への思いが描かれていました。これらは「おまけ」みたいなものでしたが、愛梨のエピソードだけは本篇を補完するためには必読の内容でした。このエピソードを読んで、本篇のラストシーンがようやく腑に落ちました。
