『赤い右手』J・T・ロジャーズ/夏来健次訳(創元推理文庫)★☆☆☆☆

 『The Red Right Hand』Joel Townsley Rogers,1945年。

 正直これは評価のしようがないなあ。。。

 あるいは折原一あたりなら同じ道具立てでちゃんとした本格ミステリに出来るかもしれませんが、フツーは無理――というか、ただの失敗作でしょう、これは。

 発表や邦訳の時期のせいで、必要以上にマニアが嬉々として喜んじゃっただけ、という気がします。

 エリナ・ダリーは縁あって裕福な実業家イニス・セントエーメと婚約し、車を駆ってハネムーンに出発した。ところが希望に溢れた旅路は、死んだ猫を抱えたヒッチハイカーとの遭遇を境に変容を余儀なくされる。幸福の青写真は引き裂かれ、婚約者と車を失ったエリナは命からがら逃げ惑う破目に。彼女を救ったリドル医師は、悪夢の一夜に起こった連続殺人の真相に迫ろうとするが……。(カバーあらすじより)

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