『ダ・ヴィンチ』2006年2月号

白夜行』ドラマ化に伴う、東野圭吾×綾瀬はるか対談収録。東野氏のことば「たとえば“この人を守るためだったら自分は死ねる”というふうな言い方をするとキレイに聞こえる。でも“この人を守るためなら他の人は死んでもいい”となると、全然違うでしょう。(中略)それが『白夜行』の世界、『白夜行』における純愛なんです」。なるほど。

特集の一つがミニシアター映画だが、紹介されているのは今さらな感じの作品ばかり。

トロ・リサーチでは無人駅が編集部の新雑誌『あたらさん』に直撃。『あたらさん』的なものに興味がなくっても、「無人駅が編集部」てところがどうしたって気になります。

『百年の誤読』今回は『夜間飛行』『大地』『夜の果てへの旅』『八月の光』『Yの悲劇』の五作。

清涼院流水西尾維新の対談が載っていた。こんなレベルの話だけで3ページっていいんだろうか……。

コミック・ダ・ヴィンチ漆原友紀蟲師』。な〜んか気持ち悪そうで読んでなかったんだけど……。

「読んでトクする20冊」で気になったのは、佳多山大地紹介『悪女パズル』クェンティン『摩天楼の怪人』島田荘司(論理性★★に爆笑。貶してるわけじゃなくて、そこが島田ミステリの魅力)。清水良典紹介『ニート絲山秋子(『ニート』というタイトルを聞くと、なんだか世間を騒がす社会問題に軽くあやかったか、……という紹介文に引き込まれる。わたしもタイトルだけでそう思っていました。先入観はいけませんね……)。豊崎由美紹介『ぼくのともだち』ボーヴ『スクラップ・ギャラリー』金井美恵子豊崎氏はきっと金井美恵子の本なら何でも誉めるだろうなとは思いつつ)。吉野ハルヲ紹介『「朝日」ともあろうものが。』烏賀陽弘道。大寺明紹介『この哲学者を見よ 名言でたどる西洋哲学史』エマヌエーレ。新保信長紹介『明治大正翻訳ワンダーランド』鴻巣友季子(既読ですが改めてナルホド)。

注目本で気になったのは『なつかしく謎めいて』ル=グウィン、『ポイズン』ウッディング、『お江戸ガールズライフ』江藤千文、『日本文学ふいんき語り』麻野一哉他、『「新」訳 星の王子さま辛酸なめ子

表紙インタビューで深津絵里が紹介していた『手しおにかけた私の料理』辰巳芳子も面白そうです。
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