文庫化再刊のようです。
『文学鶴亀』でも辞書キチぶりを披露していた著者ですが、それだけで一冊つくってしまうところがすごい。しかもです。辞書を肴にしたエッセイというのならまだしもよくありそうですが、これはほんとうにただただ辞書を味わい尽くすだけと言ってもいいような書籍でした。
一見すると語釈をずらずらっと並べただけのような紙面だものなあ(^^。楽器の音とか笑い声とか、目のつけどころがそもそも面白いし、辞書の方も期待に違わず頑張ってくれてますが、それにしてもフェチ度の高い本でした。
『国語辞典の名語釈』