『good!アフタヌーン』2018年6月号(講談社)
『亜人』58「Everything that has beginning has an end.」桜井画門
自衛隊基地を掌握した佐藤、侵入に成功した永井、消防士と合流できた中野。悪役がかっこいい作品は面白い。そう再認識させてくれる回でした。
「LONE HOUND」ニコライ:原作/(有)外岡溶接:漫画
――至近距離から首を撃たれるも銃弾は溶けて飛散していた。中央警察局の捜査官《ハウンド》ウィンストン・カーンビーは、被害者が十年前に宇宙人に誘拐されたと話していることを知り、被害者を取材していたオカルト雑誌記者に話を聞く。後日、ダンサーが同じく首を撃たれて殺される事件が起こり、現場にはガスマスク姿の怪人が……。
2018年春の沙村広明特別賞受賞作。未完じゃなければ、そして女性が不幸になる漫画が好きな沙村氏が選考委員でなければ、文句なしの大賞だったと思います。とにかく圧倒的な画力です。白黒なのにカラーを印刷したような厚み。それほどの濃さなのに暑苦しくない見やすい画面。近未来の外国であろうとどこであろうと納得させられてしまいます。この作品は導入部ということで謎やサスペンスに引き込まれましたが、さて続きが描かれて本篇に入ったときに単なるバトルものにならずに面白さを維持できるか、そして画力を月刊連載で維持できるか、気になるのはそれだけです。
『夢で見たあの子のために』(2)三部けい(角川コミックス・エース)
犯人探しにはならず、ヤクザのボンボンの尻ぬぐいに巻き込まれて……と思っていると、なるほどそういうふうに繋がりました。確かに「金貸し」と言っていましたね。
『あさひなぐ』(26)こざき亜衣(小学館ビッグコミックス)
インターハイに向けて、一人一人に順番にスポットが当てられています。
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