『団地ともお 8』小田扉(小学館ビッグコミックス)★★★★☆

 「昔は後の方が上だったりもしたそうだよともお」には佐山くんの「姉ちゃん」が登場。佐山って運動音痴で頭悪かったんですね。これまでは、しっかりものっていうイメージがあった(し、本篇でもやっぱりしっかりものではあるんだけれど)、ちょっと意外でした。なにも姉弟そろって同じ髪型じゃなくても(^^;いいじゃないのさ。

 「戦士たちの祭典だなともお」は、いかにもともおらしい、とんでもなくばかなことを全力でやる話。団地ワールドカップ。ちょっといい話、とか、ちょっと考えさせられる話、もいいけれど、やっぱりともおの魅力はこういう小学生ならではのばか、だったりします。

 小田扉は映像版叙述トリックみたいなものをときどき使う。「ピッと鳴ったら出発せよともお」もそんな楽しみ方ができます。

 「未知との再会だってばともお」、いつのまにか「3」になってます(^^)。ともおの姉ちゃんのありえない誤字に萌。

 「そこに仁義はあるんかのうともお」を読んでいまさらながらともおの姉ーちゃんって中学生だったのかと気づく。ともおの姉ちゃんはもともとしっかりしてるし、他の生徒もともおたちと区別するためだと思うけれどかなり大人びているので、てっきり高校生かと思って読んでいました。

 他に「熱血と冷静のどっちだいともお」「バクダン持って走るのだともお」「ここぞの所だぞともお」「1283回負けられるかいともお」「風まかせだよなともお」「想い出に変わったとこだなともお」「敵に塩以外も贈るともお」「ぜったい近所だよともお」「ポッと出、上等ッスともお」「入れて食えともお」「見事なまでに逆だぜともお」の全16篇。
---------------

amazon.co.jp amazon.co.jp で詳細を見る。


防犯カメラ