「特集 PSYCHO-PASS サイコパス2」
『青い海の宇宙港』(1)川端裕人
「SFのある文学誌(38)」長山靖生
「書評など」
◆創元のアンソロジー『黒い破壊者 宇宙生命SF傑作選』。ポケミス『地上最後の刑事』続編『カウントダウン・シティ』、デュ・モーリア『いま見てはいけない』、ポール・コリンズ『バンヴァードの阿房宮』あたりが気になります。
『エピローグ』(9)円城塔
「影が来る」三津田信三(TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)
「製造人間は頭が固い」上遠野浩平
「西田藍の海外SF再入門」(2)
SFオタクなのかと思ったら、『夏への扉』を「ロリコンっぽい話」だと聞いたから読んだことなかったと一刀両断。こういう視点はSFマガジンには必要ですね。
「大森望の新SF観光局」43
「乱視読者の小説千一夜(45)果てしなき饗宴」若島正
「翻訳作品を読んで、あたかも原文を読んだかのように、その作品を語ることができるのは」、翻訳においても「文体(スタイル)」のようなものが残るからだという発想に基づいた翻訳集(重訳集?)、アダム・サーウェル編『Multiples』が面白そうすぎる!
「近代日本奇想小説史 大正・昭和篇(19)佐藤春夫から岡本一平まで」横田順彌
佐藤春夫と稲垣足穂と、一気にメジャーどころになりました。足穂の紹介文によくある「童話の天文学者――/セルロイドの美学者――/アスファルト街上の児童心理学者――/ゼンマイ仕掛バネの機械学者――/……」という煽りは佐藤春夫の『一千一秒物語』序文がもとになっていたんですね。以下「奇異なる官能的レツテルの蒐集家――/さうして、アラビヤンナイトの荒唐無稽をまんまと一本のシガレツトのなかに封じ込めたのだぜ?/誰が?/イナガキ・タルホがさ!」と続く。
「第2回ハヤカワSFコンテスト最終候補作『鴉龍天晴』刊行記念 神々廻楽市《ししば・らいち》
「どこかまったく別の場所でトナカイの大群が」ケン・リュウ/古沢嘉通訳(Altogether Elsewhere, Vast Herds of Reindeer,Ken Liu,2011)
「長城(中篇)」小田雅久仁