『キン肉マン』53 ゆでたまご(集英社ジャンプ・コミックス)
第53巻の序盤はネメシスの過去&キン肉族の歴史が描かれます。ここはさらっと、そういうことがあった――ということでよいとして、メインはラーメンマンVSネメシスです。技のデパート・ラーメンマンとネメシスが技をかけたりかけられたり、技をはずしたりはずされたり、の一進一退の攻防。良くも悪くもプロレスやってますが、そのぶん漫画的な派手さはないです。漫画的にはラーメンマンによる友情パワー誘導とか、なぜかマスクではなくモンゴルマンに変身したりとか、ですね。次の試合はテリーマンVSジャスティスマン。これも地味というか正統派のプロレス漫画になりそうです。個人的には巻末のおまけコーナーで、著者が正義超人・残虐超人・悪魔超人・完璧超人・悪行超人の違いを解説していたのがいちばん面白かったです。
『こいいじ』3 志村貴子(講談社KISSコミックス)
せっかく河田さんとうまくいきかけていたのですが、すんなりくっついてしまっては「恋意地」になりません。しかもどうやら「恋意地」を張っているのはまめちゃんだけではなかったようで……。すべての元凶(?)のお姉ちゃんは、根っからのトラブル体質のようです。
『ふたがしら』6 オノ・ナツメ(小学館IKKI COMICS)
分裂してしまいそうでしないふたがしらは、けれどやはりいびつなまま悲劇を招いてしまいました。それでも空中分解せずに、事実とは異なる「鬼」と「仏」というイメージを旗頭に、どうやら先にすすむようです。赤目の甚三は生き急いでいたんですね。。。