都会を出て北海道の片田舎・月浦でパン屋を営んでいる水縞夫妻の店に、心に傷を抱えたさまざまな人が四季折々に訪れる……というオムニバス風の、心底どうでもいい物語。
俳優たちの縁起がわざとらしくて、疲れます。
月なのかパンなのか北海道の自然なのか焦点がぶれまくっています。
意図的に舞台となっている年代をはっきりさせずにファンタジーっぽくしているところだけはよかったです。
雪で真っ白、だったり、一面の新緑、だったり、あるいは、木造りで統一された店内、だったりの、画を堪能すべし。それだけに、パン屋の流しが無骨なステンレスキッチンと鉄カゴなのが残念。そういうところに、ちゃんとこだわってほしい。