新潮文庫〈２０世紀の１００冊〉の読み残しである。月１０冊のペースで出されたんじゃ、とてもじゃないけど読み切れないので、読み残してあった作品を今ごろになって読む。ううむ……わたしにしてみたら、『人生劇場』と大差なかったなぁ。。。時代遅れの青春群像。なんかもっと蛮カラ（？）な感じだと面白かったと思うんだけど、わりとふつうの恋愛小説のようななにかなんだもの。渡辺淳一っぽいと思った。
エキセントリックな言動の陰に、もろく傷つきやすい心を隠した美少女恵子は、若い教師間崎に想いを打ち明ける。クールで知的な同僚教師の橋本にあこがれながらも、奔放で官能的な恵子の誘惑を拒むことができない間崎が、ついに恵子を受け入れたとき、彼女は思いがけない行動に出た――。若さゆえに迷い、自らを追いつめていく激しい魂の行方を、北国の女子校を舞台に清冽に描く。
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