●巻頭の広告ページに、有栖川有栖インタビュー。よくある〈紅茶と私〉的なインタビューかと思いきや、2ページにわたってけっこうミステリの話題についてお話ししています。
●「What's 247?」という「時間にまつわるストーリー」という全3回のシリーズ、第一回は北村薫「大きな木の下で」。女視点バージョンを『ダ・ヴィンチ』で、男視点バージョンをセイコーホームページで、という『冷静と情熱のあいだ』みたいなことをやっている。こういう話は、年を取って子どもが出来て子どもが結婚したらわかるようになるのだろうか。というような内容。
●「本当に売れっ子作家になれる文学賞はどれだ?」という、いかにも『ダ・ヴィンチ』らしい特集。単なる見出しだけじゃなくて、内容もホントに応募したい人を意識した内容。だからはっきりいって一般読者にはつまらない。
★大森望×豊崎由美の対談が救い。
●↑の特集の広告ページに『小説の一行目』という本の広告が載っていて、一瞬面白そうと思ったのだけれど、内容を読むと「芥川賞・直木賞の全受賞回作品三〇〇作の一行目だけ」という、とんでもない手抜き本。
●長澤まさみ×赤川次郎の対談。『セーラー服と機関銃』がらみ。
●「ヒットの予感」朱川湊人『水銀虫』他。
●河出書房新社創業120周年てことで河出文庫からドゥルーズとデリダ『アンチ・オイディプス』、『須賀敦子全集』、ツヴァイク『マリー・アントワネット』などあり得ないラインナップが刊行予定。
★別冊付録『asta』特別号。佳多山大地のエッセイが載ってた。三浦しをん×角田光代対談「書評の楽しみ」他。
★「ダーリンの頭ン中」広すぎる宇宙Vol.1。冥王星などについて。
★「百年の誤読 舶来編 第17回」岡野宏文×豊崎由美
『交換教授』デイヴィッド・ロッジ、『シャイニング』キング、『ガープの世界』アーヴィング、『冬の夜ひとりの旅人が』カルヴィーノ、『薔薇の名前』エーコ。今回は傑作ばかり。
●新連載「新海誠の『秒速5センチメートル』日記」。
●もう一つの特集「関西ダ・ヴィンチ」
★CD新譜『アメリカから届いた「10のオマージュ」』。村上春樹作品のタイトルに取り上げられた名曲の数々を豪華アーティストがカバーだそうです。凄い。
●「マンガ狂につける薬」井上章一『性の用語集』
★「絶対読んでトクする20冊」『チルドレンな日本』香山リカ・佐高信、『鳥への挨拶』ジャック・プレヴェール/高畑勲訳。
★「この本にひとめ惚れ」『憲法九条を世界遺産に』太田光・中沢新一対談。
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