「殺意の古漬け 夫婦の機微を添えて」太田忠司
――「わたしは古漬けみたいなものだ」……半年前の小火にシートをかぶせられたままの住居から、「夫が死にました」と通報してきた老婦人は、京堂景子警部補にそう伝えた。
古漬けはおまけみたいなものですね。お題に合わせた作品でした。
「追憶のブーダン・ノワール」近藤史恵
――常連客の犬飼さんは、豚の血で作ったソーセージであるブーダン・ノワールがお気に入りだ。苦手な人も多いが、犬飼さんは嫌がる婚約者に食べさせようとする。
食文化の違いと文化圏の違い。
「六ペンスの唄を歌おう」アン・ペリー
『火災調査官』(1)福田和代
「私はこれが訳したい(10)」駒月雅子
スティーヴンソン『引き潮(The Ebb-Tide)』
「あれは子どものための歌」明神しじま
――エミリアは声を引き替えに、どんな賭けにも負けない力を手に入れたが……入水しようとしていたその夜、自殺を止められたエミリアは……。
第七回ミステリーズ!新人賞佳作受賞作家による受賞後第一作。民話にありそうな元ネタに軽い味付けをしたファンタジー。
「銃の小道(6)」小林宏明
「ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 魅惑の翻訳ミステリ探訪記」(10)川出正樹
「ワールド・スーパーノヴェルズ/北欧ミステリシリーズ」。
「ミステリーズ!ブックレビュー」
彩瀬まる『あのひとは蜘蛛を潰せない』は人物描写がいいらしい。