『アフタヌーン』2014年8月号
今月号は新人さんの読み切りもなく、やや低調。
『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』1「岸先生、悪人です!」草水敏・恵三朗
新連載。階段で倒れて頭を打った少女。節約と事なかれの結果、無難な診断が下されたが……。悪役顔の悪役が最後に負けちゃうのが寂しいので、悪役顔の主人公にしました、というコメントが面白いです。主人公は変人ではありますが、論理とか分析とかの機械ではなく、ヒューマンドラマといった感じです。
『おおきく振りかぶって』111「埼玉県大会9」ひぐちアサ
千朶相手に一点勝ち越し。リードを広げられるかというところ。これまで目立たなかった沖君の心境も描かれました。
『宝石の国』21「春」市川春子
新しい腕を得たフォスと、仲間たちのご対面――のわりとコメディチックな回。
『げんしけん 二代目』101「斑目型けーじゅん1番艦「斑目」出撃!」木尾士目
波戸ちゃんにバレンタインチョコをもらってドキドキしている自分に戸惑う斑目先輩。相談したのはクガピーでしたが、参考になるわけもなく、なぜかケーコのお店へ行く流れに。
『思春期シンドローム』18「無知なりに」「ひとつじゃなくて」「巡りくる因果」「悲観」「もの思う葦」赤星トモ
今回は、歌手志望のクラスメートに憧れる小説家志望少女の続き「悲観」と、それを友人視点で描いた「もの思う葦」。誰もが不安を感じるものです。
『冒険エレキテ島』(6)鶴田謙二
住民たちに見張られているような視線……そして現れた老婆。次回は8月発売の10月号。
『マイボーイ』(4)木村紺
差し押さえられた設備を持って行かれてすっからかんになったペンギンジム。またもや試合をやることになった佐藤玲。今度の相手は佐藤と同じファイタースタイル。
『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』
鷹狩りのときに人が隠れていた山についている門の、異世界感には。
『おおきく振りかぶって』(23)ひぐちアサ(講談社アフタヌーンKC)
武蔵野戦、試合終了。榛名の一言「バックスピン練習しろ」に感化された三橋のストレートの秘密をさぐるため、モモカンが呼んだコーチは――。ふたたびロジカルな面白さが戻ってきました。
『げんしけん 二代目』(16)木尾士目(講談社アフタヌーンKC)
波戸くんもふっきれ(?)、斑目ハーレムの情報がついにみんなに共有され、一冊まるごと腐な感じです。