『アフタヌーン』2015年7月号
「フラジャイル」12「岸先生、怖い女と対決です!」草水敏・恵三朗
「おおきく振りかぶって」121「進展」ひぐちアサ
どんどん成長してゆく花井。複雑な田島。
「げんしけん 二代目」112「くじびきアンバランス1」木尾士目
「マージナル・オペレーション」24「出撃と展開」芝村裕吏・キムラダイスケ
「いんへるの乙女」小松ふみ
2015年春の四季賞受賞作品。ヘタウマっぽい絵柄。引き絵を多用したコマ割り。黒と白のコントラスト。死んだ母と自宅の井戸のなかで再会する少女と、悪ぶっている少女の交流。正直言って、上手いのか下手なのか、狙っているのか天然なのか、繊細なのかキモいのか、わかりがたいのですが、心に残る佳篇です。――エリカは同級生の彼氏を奪い、いやがらせされても超然として女王のごとくありたかった。ある日屋上でいやがらせの憂さを晴らしていると、クラス内で孤立しているウメコと遭遇した。「こんなことばかりしている私は地獄に落ちるんだろうか」とつぶやくエリカに、ウメコは「地獄はそんなとこじゃない」と答えるのだった。
「マイボーイ」16 木村紺
大事なことはみんな響ちゃんから教わった――わけじゃない、ようです。響の作戦に反抗するチョビでした。
「DOI 地底より愛をこめて」村田耕造
四季賞応募者のデビュー作。トイレのドアを開けたら、便座のなかに地底人が……。強烈なツカミとテンポのよさが快いギャグ漫画です。
『少女ファイト』12 日本橋ヨヲコ(講談社イブニングKC)
キャラが増えてきて描き分けが大変になってきたのか、前巻あたりからキャラのギャグ化が止まりません(度が過ぎて来てます)。人間関係もひととおり落ち着いてきて、あとはシゲルが目のことをいつ練に告げるのかとか、悪役の摩耶との決着とか、気になる動きというのがそのくらいになってきました。
『起きて最初にすることは』志村貴子(リブレ出版)
『不憫BL』(何だそりゃ^^;)他に連載された義兄弟のBL作品。瀬谷君似のお兄ちゃんが好きなのは、ミドリ似の弟(再婚相手の連れ子・ノンケ)でした。
『あさひなぐ』15 こざい亜衣(小学館ビッグコミックススピリッツ)
お、かっこいい。白い道着に黒髪の寧々のイラストにシルバーのタイトルと、これまでの巻とは雰囲気の違ったカバー表紙です。一堂寧々と旭の対決。どんどん成長していく旭。でもそれに焦りを感じる人もいるわけで……。
『それでも町は廻っている』14 石黒正数(少年画報社ヤングキングコミックス)
微妙にウニつながり。伊勢エビの変な動き、が個人的にはこの巻の一番のヒット。以前の巻の「伊勢えびのカルパッチョ」という悪口(!)も独特すぎて面白かったのですが、この巻の「あったかいまんじゅう」という悪口も個性的だけど説得力のある表現でした。