『黒い蘭の追憶』カーリーン・トンプスン/田辺亜木訳(ハヤカワ・ポケット・ミステリ1580)★☆☆☆☆

 『Black for Remembrance』Carlene Thompson。

 う〜ん、これはつらかったなあ。こういう家庭内うだうだ系サスペンスは苦手じゃ。べつに……どうでもいいよ……その人は……って思っちゃうものな。夫婦喧嘩ではないけれど、全編「犬も喰わない」できごとばかりだった。なんか……実は横溝正史ばりの動機のような……。逆に拍子抜けしたゾ。

 誘拐された少女ヘイリーは、必死の捜査にもかかわらず、惨殺体となって発見された。事件が迷宮入りして十九年後、ヘイリーの母親キャロラインの周囲では事件の関係者が次々と殺されていく。誘拐犯がふたたび戻ってきたのか、それとも……? 息詰まるようなサスペンスで全米書評子から絶賛をあびた大型新人のデビュー作。
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 黒い蘭の追憶 『黒い蘭の追憶』
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